伊川易伝爻辞
九四は陽剛にして大臣の位に居り、上に虚中明順の主あり、またすでに険を出づ。未済も已に過半を過ぎ、済す可きの道あり。天下の艱難を済すは、剛健の才にあらざればあたわず。九は陽といえども四に居る、故に貞固なれば吉にして悔い亡ぶと戒む。貞ならざれば済すあたわず悔いある者なり。震動の極みなり。古の人、力を用うること甚だしき者は鬼方を伐つなり、故にもって義となす。力を勤めて遠く伐ち、三年に至りてしかるのちに成功し、大国の賞を行う。必ずかくのごとくにして乃ち済すべし。天下を済すの道は、当に貞固かくのごとくなるべし。四は柔に居るが故にこの戒めを設く。