周易本義爻辞
変革の道すでに成り、君子は豹の変ずるが如く、小人もまた面を革めて聴従す。往くべからずして正に居れば則ち吉なり。変革の事は已むを得ざるに出ずるにあらざれば過ぐべからず、上六の才もまた行くあるべからず。故に占う者これの如し。
第6爻
上六:君子は豹変し、小人は面を革(あらた)む。征けば凶、貞に居れば吉なり。
革卦の上六は、大きな変革が完了して仕上げの段階に入り、さらなる急進を避けて現状の定着と安定を図るべき節目を表します。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 49 革 — 第6爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/49/6
卦の頂点に位置する陰爻として、構造転換がほぼ完了した後の微調整と後始末を担う段階を示しています。古典的な注釈では「征けば凶、貞に居れば吉」とされ、大改革の後に無理をしてこれ以上の変更を推し進めると反発を招くため、静かに成果を守り整えることが肝要と戒められています。つまり、大勢はすでに決したため、これ以上波風を立てず今の安定を着実に維持することが賢明です。
業務プロセスの刷新や制度移行は大枠で完了しており、現場も新たな環境に順応しつつあります。ここで完璧を求めて細部に過度な干渉を続けたり新たな改革を重ねたりすると、かえって疲弊や摩擦を招きかねません。簡潔に言えば、これまでの成果をしっかりと定着させ、日常の運用を穏やかに整えることに専念すべき時です。
関係性の基本的なルールや将来への方向性はすでに定まっており、あとは日々の細かな気配りで補う局面です。相手の些細な欠点や表面的な態度を過剰に咎め立てるのではなく、一定の余白を認めて受け流す寛容さが求められます。要するに、相手を無理に変えようとせず、今ある穏やかな調和を大切に守ることが円満の秘訣です。
資産構成の変更や資金計画の大きな見直しは一段落しており、これ以上の積極的な拡大や投機的行動は控えるのが無難です。伝統的な見方においても、転換期の終わりには守りを固めて現状を保つことこそが損失を防ぐ良策とされます。端的に言えば、新奇な案件に飛びつかず、手元の基盤を落ち着いて管理・保全することが最善です。
「君子豹変す」とは、その文蔚(さかん)なるなり。「小人面を革む」とは、順にして以て君に従うなり。
周易本義爻辞
変革の道すでに成り、君子は豹の変ずるが如く、小人もまた面を革めて聴従す。往くべからずして正に居れば則ち吉なり。変革の事は已むを得ざるに出ずるにあらざれば過ぐべからず、上六の才もまた行くあるべからず。故に占う者これの如し。
周易本義小象伝
蔚の音は紆胃の反なり。
伊川易伝爻辞
革の終極は変革の道の成るなり。君子とは善人を謂い、良善なれば則ち已に変革に従いて変じ、その著見するや豹の彬蔚たるが若きなり。小人の昏愚にして遷り難き者は、心化すること能わずと雖も、またその面を革めて上の教令に従うなり。竜虎は大人の象、故に大人は虎と云い、君子は豹と云うなり。人の性は本より善にして皆変化すべし。然れども下愚にして聖人と雖も移すこと能わざる者あり。堯舜を君と為し、聖を以て聖を継ぐこと百有余年、天下の化を被ること深且つ久しと謂うべし。然れども有苗・有象のその来格蒸乂せるは、蓋しまた面を革むるのみ。小人が既にその外を革むれば、変革の道は成ると為すべし。苟くも更に随いて深くこれを治むれば、則ち甚だしきに過ぎたりと為さん。甚だしきに過ぐるは道にあらず。故に変革の終極に至りてまた征けば則ち凶なり。まさに貞固にして以て自ら守るべし。変革が極に至りて貞を以て守らざれば、則ち革むる所のもの随いて復た変ぜん。天下の事は、始めは革め難きを患い、已に革まれば則ち守ること能わざるを患う。故に変革の終わりに貞に居るを以て戒むれば則ち吉なり。貞に居るは上六のための戒めにあらずやと曰わば、革の終極のために言えるなり、その中に在らざる莫きなり。人の性は本より善なるに、革むべからざる者あるは何ぞやと曰わば、その性を語れば則ち皆善なり、その才を語れば則ち下愚の移らざるあり。所謂下愚に二つあり、自暴と自棄となり。人苟くも善を以て自ら治むれば、則ち移るべからざる者無く、昏愚の至りと雖も皆漸磨して進むべし。唯だ自暴の者は不信を以てこれを拒み、自棄の者は不為を以てこれを絶つ。聖人と与に居ると雖も化して入ること能わず。仲尼の所謂下愚なり。然れども天下の自棄自暴の者は必ずしも皆昏愚ならず、往々にして強戾にして才力人に過ぐる者あり、商の辛これなり。聖人はその善を自絶するを以てこれを下愚と謂う。然れどもその帰着を考うれば則ち誠に愚なり。既に下愚と曰わば、それ能く面を革むるは何ぞやと曰わば、心は善道に絶すと雖も、威を畏れて罪を寡なくするは則ち人と同じきなり。唯だその人と同ずるあること、是の故にその性の罪にあらざるを知るなり。
伊川易伝小象伝
君子は化に従いて善に遷り、文を成して彬蔚として外に章見するなり。中人以上は変革せざる莫く、移らざるの小人と雖も、則ちまた敢えてその悪をほしいままにせず、その外を革易して君上の教令に順従す、是れ面を革むるなり。ここに至りて革道成る。小人が勉めて善を仮るは、君子の容るる所なり。更に往きてこれを治むれば則ち凶なり。
周易注爻辞
変の終わりに居り、変道巳に成る。君子これに処せば、能くその文を成す。小人は成るを楽しみ、則ち面を変じて上に順うなり。命を改め制を創め、変道巳に成る。功成れば則ち事損じ、事損ずれば則ち無為なり。故に居れば則ち正を得て吉、征けば則ち躁擾にして凶なり。
周易正義爻辞
正義に曰く:上六は革の終わりに居り、変道巳に成る。君子これに処せば、九五の革命創制の如く虎文の彪炳たるには同じから能わずと雖も、然れどもまた鴻業を潤色し、豹文の蔚縟たるが如し、故に「君子豹変す」という。「小人革面す」とは、小人これに処せば、但だその顔面を変じ、容色を上に順わせるのみ、故に「小人面を革む」というなり。正義に曰く:革道巳に成る、宜しく安静にして正を守るべし。更に征くところあれば則ち凶、居りて正を守れば則ち吉、故に「征けば凶、貞に居れば吉」というなり。
周易正義小象伝
正義に曰く:「その文蔚たり」とは、その大いに変ずること能わざるを明らかにす、故に文炳として相映じ蔚たるなり。「順にして君に従う」とは、その潤色し制を立つること能わず、但だ順にして君に従うのみなるを明らかにす。