周易本義爻辞
上九は下を損じ上を益すの時に当たり、卦の上に居りて益を受くるの極みにして、自ら損じて以て人を益せんと欲するなり。然れども上に居りて下を益すは、謂う所の「恵にして費えず」なる者あり、己を損ずるを待ちて然る後に人を益すべしとするに非ざるなり。能くこの如くならばすなわち咎なし。然れどもまた必ず正を以てすれば吉にして往く攸あるに利ろし。「恵にして費えず」、その恵み広し、故にまた「臣を得て家なし」と曰う。
第5爻
六五:或いは之を益す、十朋の亀も違うこと能わず。元吉なり。
損の卦における六五は、柔順にして中庸の徳を備え、自らを虚しくして受け入れることで多大な助力を得る象徴です。古くから思いがけない恩恵や人々の厚い支持に恵まれる大吉の時と位置づけられています。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 41 损 — 第5爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/41/5
陰爻でありながら尊位である五位に居る六五は、下位の剛中な九二と正応し、謙虚さによって天下の信望を集める高貴な徳を示しています。古典の象伝では「自ら上より助くるなり」と説かれ、誠意を尽くしてきた者に天意や周囲からの揺るぎない後押しが寄せられると伝えられます。今は頑なに固執せず、差し伸べられた温かい協力や好機を素直に受け入れる姿勢がさらなる調和をもたらします。独力で抱え込まず、周囲の力を信じて感謝とともに受け取ることで道が大きく開けます。
これまでの献身的な働きや利他の姿勢が周囲に深く評価され、大きな支援や引き立てを受けやすい充実した局面を迎えています。組織論の伝統においても、部下の意見に耳を傾ける謙虚な指導者ほど強固な信頼基盤を築き、大業を成し遂げるとされます。差し伸べられる協力を快く受け入れ、関係者と成果を分かち合う意識を持つことでプロジェクトは円滑に進展します。周囲からの信頼を温かく受け止め、謙虚な姿勢で連携を深めていくことが成功の鍵となります。
互いへの配慮と誠実さが実を結び、相手から深遠な愛情や厚い信頼を素直に受け取ることができる満ち足りた時期です。関係性の知恵では、求めすぎず相手の幸福を尊重する姿勢が巡り巡って最大の献身を引き寄せると考えられています。好意を疑うことなく感謝をもって受け止め、互いに敬意を払い続けることで揺るぎない絆が育まれます。飾らない素直な心で愛を受け入れ、感謝を分かち合うことで二人の結びつきは一層強固になります。
これまでの誠実な積み重ねや人望が呼び水となり、周囲の後押しや好機によって財政基盤が潤いやすい兆しがあります。古典的な見立てでは、徳を備えて利他に努める者には自然と豊かな巡り合わせが集まると説かれます。目先の損得にとらわれず、人との良縁を大切にしながら正道を守って資源を循環させることが長期的な安定をもたらします。周囲への感謝を忘れずに堅実な管理を保つことで、持続的な繁栄の循環が整います。
六五の元吉は、上自り祐くればなり。
周易本義爻辞
上九は下を損じ上を益すの時に当たり、卦の上に居りて益を受くるの極みにして、自ら損じて以て人を益せんと欲するなり。然れども上に居りて下を益すは、謂う所の「恵にして費えず」なる者あり、己を損ずるを待ちて然る後に人を益すべしとするに非ざるなり。能くこの如くならばすなわち咎なし。然れどもまた必ず正を以てすれば吉にして往く攸あるに利ろし。「恵にして費えず」、その恵み広し、故にまた「臣を得て家なし」と曰う。
伊川易伝爻辞
六五は損時に於いて中順を以て尊位に居り、其の中を虚しくして以て二の剛陽に応ず。これ人君能く中を虚しくし自ら損じて、以て下に在るの賢に従順するなり。能くこの如くなれば、天下誰か己を損じ自ら尽くして以てこれに益せざらん。故に或いはこれを益するの事あれば、十朋これに助く。十は衆の辞なり。亀とは是非吉凶を決するの物、衆人の公論は必ず正理に合す、亀筮と雖も違う能わざるなり。此の如くんば大善の吉と謂うべし。古人の曰く、謀を衆に従えばすなわち天心に合すと。
象に曰く、「六五の元吉は、上より祐くるなり」 元吉を得る所以の者は、能く衆人の見を尽くし天地の理に合するを以て、故に上天よりこれに福祐を降すなり。
周易注爻辞
柔を以て尊に居りて損の道を為す。江海下に処れば百穀これに帰す。尊を履みて損を以てすれば、すなわち或いはこれを益す。朋は党なり。亀とは疑いを決するの物なり。陰は先唱に非ず、柔は自任に非ず、尊を以て自ら居り、損を以てこれを守る。故に人その力を用い、事その功に順う。智者は能を慮り、明者は策を慮りて、違う能わざれば、すなわち衆才用事す。益を獲て「十朋の亀」を得るは、以て天人の助けを尽くすに足るなり。
周易正義爻辞
「六五」より「元吉」に至る。
正義に曰く、六五は尊に居り柔を以て損に在りて、能く自ら抑損する者なり。尊に居りて能く自ら抑損すれば、天下帰してこれを益せざる莫し、故に「或いはこれを益す」と言うなり。或とは有を言うなり、自らこれを益せずして、人ありて来たりてこれを益するを言う。朋とは党なり。亀とは疑いを決するの物なり。陰は先唱せず、柔は自任せず、「尊を以て自ら居り、損を以てこれを守る」ときは、人その力を用い、事その功を竭くし、「智者は能を慮り、明者は策を慮り」て違う能わざるなり。朋至りて違わざれば、群才の用尽きたり、故に「十朋の亀も違う能わず」と言うなり。群才ことごとく用いられ、尊より人に委ぬれば、天人並び助く、故に「元吉」と言う。
注に「以柔居尊」より「天人之助也」に至る。
正義に曰く、「朋は党なり」とは、馬・鄭皆『爾雅』を案じて云わく、「十朋の亀とは、一に曰く神亀、二に曰く霊亀、三に曰く摂亀、四に曰く宝亀、五に曰く文亀、六に曰く筮亀、七に曰く山亀、八に曰く沢亀、九に曰く水亀、十に曰く火亀」と。正義に曰く、「上より祐く」とは、上は天を謂うなり、故に「天よりこれを祐け、吉にして利ろしからざるなし」と義を同じくするなり。
一撮金爻辞
六五の五爻・中中:枳棘の悪しきを言うなかれ、終には鸞鳳の栖と為らん。目前応に待つこと有るべし、何ぞ早く躊躇するを用いん。