East Almanac
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41. 山泽損 (损)

第6爻

この爻が動けば に変じる 19. 地泽臨 (临)
上九:損ぜずして之を益す、咎なし、貞吉なり。往く所あるに利あり、臣を得て家なし。

現代解釈

損の卦の極みに位置する上九は、これまでの自己抑制や奉仕の段階を終え、自他を損なうことなく全体を潤す大成の境地を示します。私心を脱して大局的な善を広げることで、広く人々の信服を得て志を遂げる好機とされます。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 41 损 — 第6爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/41/6

易の占い

卦の最上段にある上九は、自らをすり減らす損の時期を越え、豊かな実りを周囲へ還元しながら共存共栄を図る立場にあります。小象伝が「大いに志を得るなり」と説くように、狭い利害を超えて全体を活かす行動は四方からの共鳴を呼び起こし、咎めなき吉をもたらすと伝えられます。今は個人的な思惑に執着せず、より広い視野で他者を育てる方針に徹することが肝要です。これまでの鍛錬を社会や組織のために活かすことで、大いなる目的へと力強く前進できます。

仕事・キャリア

専門性や指導力が高まり、他者の才能を引き出しながら組織全体を成長させるリーダーシップを発揮する段階に入っています。経営哲学の伝統では、部下から搾取することなく力を与える高次の支援こそが、最も強固な求心力と忠誠心を生むとされます。成果を独占せず周囲を成功へと導く役割を担うことで、あなた自身の立場と名声も盤石なものになります。自ら先頭に立って他者を支える姿勢を示すことで、周囲が一丸となって目標の達成へ向かいます。

恋愛・対人

相手を束縛したり自己犠牲を強いたりすることなく、互いの自立と成長を大らかに見守り合える成熟した関係性が育まれています。恋愛の伝統的な知恵において、真の絆とは互いの世界を広げ高め合うことであり、奪い合わない寛大さの中にこそ育つと説かれます。相手の夢や自由を尊重し、穏やかな包容力で包み込むことが深い安心感をもたらします。損得や執着を手放して大らかに愛を注ぎ合うことで、二人の関係はより高い次元の絆へと深まります。

金運

単に支出を切り詰める節制の段階から、資源を有意義に活かして社会や他者へ良質な価値を循環させる局面へと移行しています。経済思想の古典では、利他と大局観に基づいた配分こそが結果として堅牢な信用基盤と長期的繁栄を築くと伝えられます。目先の利益を独り占めするのではなく、関わる人々全体が潤う仕組みづくりに目を向けることが賢明です。広く還元する視点を持って資産や資源を運用することで、息の長い安定した基盤が整います。

参考資料

原文

小象伝

損ぜずして之を益すとは、大いに志を得るなり。

古典注釈

伊川易伝爻辞

およそ損の義に三つあり。己を損して人に従うこと、自ら損して以て人を益すること、損道を行いて以て人を損することなり。己を損して人に従うとは義に徙るなり。自ら損して人を益するとは物に及ぼすなり。損道を行いて以て人を損するとはその義を行うなり。各々その時に因りて大なる者を取りてこれを言う。四・五の二爻は己を損して人に従うを取り、下体の三爻は自ら損して以て人を益するを取る。損時の用は損道を行いて以て天下のまさに損すべき者を損するなり。上九はすなわちその損を行わざるを取りて義となす。九は損の終わりに居り、損極まりてまさに変ずべき者なり。剛陽を以て上に居るに、もし剛を用いて下を損削せば、上たるの道にあらず、その咎大ならん。もしその損を行わず、変じて剛陽の道を以て下を益せば、咎なくしてその正を得、且つ吉なり。かくの如くなればすなわち往く所あるによろしく、往けばすなわち益あらん。上に在りて能くその下を損せずしてこれを益せば、天下たれか服従せざらん。服従の衆には内外あることなし。故に「臣を得て家なし」と言う。臣を得るとは人心の帰服を得るを言い、家なしとは遠近内外の限りあることなきを言うなり。

伊川易伝小象伝

上に居りて下を損せずして反ってこれを益すは、これ君子の大いにその志を行うを得るなり。君子の志はただ人を益するに在るのみ。

周易注爻辞

損の終わりに処り、上に奉ずる所なく、損終りて反って益す。剛徳損せられず、乃ち反ってこれを益して、咎を憂えず。正を用いて吉にして、柔に制せられず、剛徳ついに長ず。故に「損せず、これを益す。咎なし。貞にして吉。往くところあるに利ろし」と言うなり。上に居りて柔に乗じ、損の極みに処り、かの剛徳を尊び、物の帰する所となる。故に「臣を得る」と言う。臣を得ればすなわち天下を一となす、故に「家なし」とするなり。

周易正義爻辞

「上九」より「臣を得て家なし」に至る。

正義に曰く、「損せずこれを益す、咎なし、貞にして吉」とは、損の義たる「下を損して上を益す」なり。上九は損の極みに処り、上に奉ずる所なく、損終りて反って益す、故に「損せずこれを益す」と言うなり。既に「剛徳損せられず、乃ち反ってこれを益す」れば、則ち咎を憂えず、「正を用いて吉なり」、故に「咎なし、貞にして吉」と言うなり。「往くところあるに利ろし」とは、柔に利あらず、三陰をして倶に進ましめず、その志を疑わず、「剛徳ついに長ず」、故に「往くところあるに利ろし」と言うなり。また能く自ら剛陽を守り、柔の制する所とならざれば、あにただ「咎なく貞にして吉」なるのみならんや、往く所もまた利あらざるなし。故に「往くところあるに利ろし」と言い、義の両つながら存するなり。「臣を得て家なし」とは、上に居りて柔に乗じ、損の極みに処り、かの剛徳を尊び、物の帰する所となる、故に「臣を得る」と言う。「臣を得れば則ち天下を以て一となす」、故に「家なし」と言う。「家なし」とは、天下を光宅にして、適くとして一家となすことなきなり。

周易正義小象伝

正義に曰く、「大いに志を得る」とは、剛徳損せられず、「物の帰する所となる」、故に「大いに志を得るなり」。

出典