周易本義爻辞
九四は剛を以て上の下に居り、五と同徳なり。故に其の占は随いて獲る有り。然れども勢い五を陵(しの)ぐ。故に正と雖も凶なり。惟だ孚(まこと)有りて道に在りて明らかなれば、則ち上は安んじ下は之に従い、以て咎無かる可し。占う者当時の任に当たりては宜しく此の戒を審(つまびら)かにすべし。
第4爻
九四:隨いて獲るあり、貞なれども凶なり。孚ありて道に在り、明らかなるを以てすれば、何の咎あらん。
随の九四は権力の中枢に近く大きな影響力と支持を得る一方で、周囲の疑念や警戒を招きやすい危うい立ち位置にあります。私心を去って誠意を尽くし、大局に尽くす公明正大さを貫くことで災いを未然に防ぐことができます。
AIにこのページを聞いてみる
リンクはプロンプトを事前入力するだけで送信しません — 主導権はあなたに。リンクが効かない場合は下のプロンプトをコピーしてください。
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 17 随 — 第4爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/17/4
九四は上位の君主である九五に隣接しながら下位の支持を集めるため、之卦は水雷屯となり、功績が摩擦を生みやすい緊張関係を示します。爻辞が「随に獲るあり、貞なれども凶」と警告するように、勢力や成果を独占しようとすれば組織の警戒を買う結果となります。誠意を道に置き、透明性をもって公のために行動することで初めて過ちを免れることができます。
業務で目覚ましい成果を上げたり周囲の人望を集めたりしやすい時期ですが、独断専行は上層部や同僚の警戒を招きかねません。伝統的な解釈では、功績を自分の手柄とせず組織全体やチームに還元する謙虚さこそが身を守る要とされます。実績を誇示せず協調と透明性を徹底することが、立場を安定させ周囲の信頼を盤石にします。
自身の魅力が高まり人目を引く一方で、周囲との不用意な親交がパートナーに誤解や不安を抱かせる恐れがあります。古典的知恵は、真摯で一点の曇りもない誠実さを示すことこそが疑念を晴らす唯一の道であると諭しています。相手に対して隠し事のない明確な態度を示し続けることで、不要な摩擦を避けて絆を深められます。
影響力に伴って実利が得られやすい環境ですが、不透明な取引や過度な利益追求は後々のトラブルの火種となります。易の教えが説く「孚ありて道に在り」に従い、公正な手続きと倫理を守ることが長期的な安全に直結します。目先の過度な利得を追わず、公明正大な管理と規律を徹底することが財を守る最善策です。
「隨いて獲るあり」とは、その義、凶なるなり。「孚ありて道に在り」とは、明らかなる功なり。
周易本義爻辞
九四は剛を以て上の下に居り、五と同徳なり。故に其の占は随いて獲る有り。然れども勢い五を陵(しの)ぐ。故に正と雖も凶なり。惟だ孚(まこと)有りて道に在りて明らかなれば、則ち上は安んじ下は之に従い、以て咎無かる可し。占う者当時の任に当たりては宜しく此の戒を審(つまびら)かにすべし。
周易本義小象伝
陽剛中正にして下は中正に応ず。是れ善を信ずるなり。占う者是の如くならば其の吉なるは宜し。
伊川易伝爻辞
九四は陽剛の才を以て臣位の極に処る。若し随に於いて獲る有れば則ち正と雖も亦た凶なり。獲る有りとは天下の心を得て己に随わしむるを謂う。臣たるの道は、当に恩威をして一に上より出でしめ、衆心皆君に随わしむべし。若し人心己に従わば危疑の道なり、故に凶なり。此の地に居る者は奈何(いかん)せん。唯だ孚誠中に積み、動くこと為すこと道に合い、明哲を以て之に処らば、則ち又た何の咎かあらん。古の人之を行う者有り、伊尹・周公・孔明是れなり。皆徳民に及びて民之に随う。其の民の随を得るは、其の君の功を成し、其の国の安きを致す所以なり。其の至誠中に存するは、是れ孚有るなり。其の施し為す所道に中(あた)らざる無きは、道に在るなり。唯だ其の明哲なるが故に能く是の如くにして以て明らかなり。復た何の過咎か之れ有らん。是を以て下は信じて上は疑わず、位極まりて上を逼(せま)るの嫌い無く、勢い重くして専強の過ち無し。聖人大賢に非ざれば則ち能わざるなり。其の次は唐の郭子儀の如し。威君主を震わすも君主疑わず。亦た中に誠孚有りて処るに甚だしき失無きに由るなり。明哲に非ずんば能く是の如くならんや。
象に曰く、随いて獲る有り、其の義凶なり。孚有りて道に在るは、明の功なり。君に近き位に居りて獲る有るは、其の義固より凶なり。能く孚有りて道に在らば則ち咎無し、蓋し明哲の功なり。
周易注爻辞
説(えつ)の初めに処り、下に二陰を拠有す。三己に係がんことを求め、拒まざれば則ち獲る。故に「随いて獲る有り」と曰うなり。臣の地に居り、其の位に非ざるを履(ふ)みて、以て其の民を擅(ほしいまま)にす。臣道を失い、正に違う者なり、故に「貞凶」と曰う。剛に体して説に居りて民心を得、能く其の事を幹(かん)して其の功を成す者なり。常義と為すと雖も、志は物を済(すく)うに在り、心に公誠有りて、信を道に著(あらは)して以て其の功を明らかにす。何の咎か之れ有らん。
周易正義爻辞
「九四」より「何咎」に至る。
正義に曰く、「隨有獲」とは、説の初めに処り、下に二陰を拠有し、三は己に係がんことを求め、拒まざれば則ち獲る。故に「随いて獲る有り」と曰うなり。「貞凶」とは、臣の地に居り、其の位に非ざるを履みて、以て其の民を擅にし、其の臣道を失いて其の正理に違う。故に「貞凶」なり。「有孚在道以明何咎」とは、剛に体して説に居りて民心を得、常義に違うと雖も、志は物を済うに在り、心に公誠を存し、信を正道に著し、功有りて以て明らかなり、更に何の咎かあらん。故に「孚有りて道に在り以て明らかなれば、何ぞ咎あらん」と云うなり。
正義に曰く、「隨有獲其義凶也」とは、「随有獲貞凶」の意を釈す。九四は既に六三・六二を有し、九五の民を獲得す。臣と為りて君の民を擅にすれば、臣義に失す。是を以て其の凶なるべきなり。「有孚在道明功也」とは、「以明何咎」の義を釈す。既に能く信を正道に著せば、是れ明らかに其の功を立つ、故に咎無きなり。
一撮金爻辞
九四は四爻下中なり:魚は鉤(はり)に上るも、糸綸は弱し。收拾は難く、力は再び著(つ)く。