伊川易伝爻辞
九五は尊位に居りて正を得、中にして実あり。是れ其の中誠の善に随うに在るなり。其の吉なるは知る可し。嘉は善なり。人君より庶人に至るまで、随の道の吉なるは、唯だ善に随うに在るのみ。下は二の正中に応ずるを、善に随うの義と為す。
第5爻
九五:嘉きに孚あり、吉なり。
随卦の九五は、中正の尊位にあって至誠の心で善美に従い、大きな吉祥を呼び込む象です。優れた徳や信頼できる人々を重んじることで、周囲からの自然な敬愛と確固たる調和が得られます。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 17 随 — 第5爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/17/5
九五は上卦・兌の中位にして陽剛中正を得ており、下卦の六二と正しく呼応する、随卦において最も円満な爻です。伝統的な易学では「嘉に孚(まこと)あり」と称され、善きものを信じる心が変卦の震為雷が示す如き高潔な威信となって周囲を感化すると解釈されます。私心を交えず卓越した価値や誠実な人々に信頼を寄せることで、盤石の協力関係が築かれます。
組織の指導的立場として、公明正大な態度と優れた実力への正当な評価を示すことで、周囲から絶大な信望を集められる局面です。古典の象伝が「位正中なり」と説く通り、偏りのない姿勢で優秀な人材を信頼し重用することが組織全体の士気を飛躍的に高めます。誠実で透明性の高いリーダーシップを貫くことが、確固たる成果と揺るぎない団結を生み出します。
互いの美徳や価値観を心から尊重し合い、精神的な信頼によって深く結ばれる極めて良好な状態を示しています。伝統的な解釈では中正を得た良縁とされ、互いを高め合い感謝を惜しまない関係性が長きにわたる幸福を育むと見なされます。相手の長所に敬意を払い誠意をもって向き合うことが、絆をいっそう深める確かな鍵となります。
これまで培ってきた高い信用と確かな実績が実を結び、健全で持続的な実りをもたらしやすい時期です。伝統的な義理においては「徳が本であり財は末である」と説かれ、確固たる理念を持つ誠実なパートナーや信頼性の高い対象との連携が推奨されます。目先の欲にとらわれず信義に基づいた堅実な選択を重ねることが、長期的な財基盤の安定につながります。
「嘉きに孚あり、吉なり」とは、位が正中なるなり。
伊川易伝爻辞
九五は尊位に居りて正を得、中にして実あり。是れ其の中誠の善に随うに在るなり。其の吉なるは知る可し。嘉は善なり。人君より庶人に至るまで、随の道の吉なるは、唯だ善に随うに在るのみ。下は二の正中に応ずるを、善に随うの義と為す。
伊川易伝小象伝
正中の位に処り、正中の道に由る。孚誠の随う所は正中なり。所謂嘉なり。其の吉なるは知る可し。孚とする所の嘉とは六二を謂うなり。随は中を得るを以て善と為す。随の防ぐ所は過ぐるなり。蓋し心随う所あれば則ち其の過ちを知らざるなり。
周易注爻辞
正を履み中に居りて、随の世に処る。「随時」の宜しきを尽くし、物の誠を得。故に「嘉吉」なり。
周易正義爻辞
正義に曰く、嘉は善なり。中を履み正に居りて、随の世に処り、時に随うの義を尽くし、物の誠信を得たり。故に美善の吉を獲るなり。