East Almanac
日本語

16. 雷地豫 (豫)

第5爻

この爻が動けば に変じる 45. 泽地萃 (萃)
六五:貞疾なれども、恒に死せず。

現代解釈

豫の卦の六五は、最高位にありながら剛強な実力者である九四の上に乗り、安楽の只中で慢性的な重圧や葛藤を抱える姿を示しています。しかし中心の徳を失っていないため、困難や苦痛の中でも粘り強く正道を保つことで、破綻を免れ持ちこたえることができます。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 16 豫 — 第5爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/16/5

易の占い

六五は柔爻でありながら君位に就き、直下の強大な陽爻に乗るため、伝統的な易学では「貞にして疾あり、恒にして死せず」という象徴で語られます。変卦の萃卦が示すように、内部の調和と本分を維持し続ける限り、慢性的な緊張関係の中にあっても生命力や求心力は保たれます。平たく言えば、重圧や不調が長引いても投げ出さず、自分の軸を守り続けることで最悪の事態を乗り切れます。

仕事・キャリア

役職や責任ある立場に就きながらも、有能で主張の強い部下や外部の圧力に挟まれて精神的な負担を感じやすい環境です。古典の教えでは、自らの権限を無理に振りかざすのではなく、中心的な役割を静かに守り抜くことが組織の瓦解を防ぐとされます。要するに、思い通りにいかない状況でも焦って強硬手段を取らず、粘り強く職責を果たすことが重要です。

恋愛・対人

関係性において、長期にわたる価値観の相違や言葉にしづらい心理的プレッシャーが重荷となっている可能性があります。伝統的な解釈では、不調や摩擦はあっても根底にある結びつきまでは損なわれていない状態と捉えられます。わかりやすく言えば、無理に急激な関係修復を迫るのではなく、互いの負担を理解し合いながら穏やかに時間を共有することが回復への近道です。

金運

財務面では、過去の固定負担や流動性の低い資産など、短期間では解消しにくい課題を抱えやすい傾向があります。古典的な知恵は、このような停滞期において拙速な方針転換や無理な投資拡大を戒め、現状維持と規律ある引き締めを勧めています。つまり、今は無理に状況を好転させようと冒険せず、支出の管理に専念して地道に体力を温存することが賢明です。

参考資料

原文

小象伝

六五の貞疾は、剛に乗ずればなり。恒に死せずとは、中いまだ亡びざればなり。

古典注釈

周易本義爻辞

豫の時に当たり、柔をもって尊位に居りて豫に沈溺し、また九四の剛に乗る。衆は附かずして処る勢いは危うし。ゆえに貞疾の象となす。然れどもその得中たるを以て、故にまた恒に死せずの象となす。象に即して観れば占はその中にあり。

伊川易伝爻辞

六五は陰柔をもって君位に居り、豫の時に当たり、豫に沈溺して自立すること能わざる者である。権の主とするところ、衆の帰するところは皆九四に在り、四の陽剛にして衆を得るは、耽惑柔弱の君の能く制するところにあらず。すなわち柔弱にして自立能わざる君が、専権の臣に制せらるるなり。居りて君位を得るは貞なり、下に制せらるるは疾苦あるなり。六五は尊位に居り、権は失うといえども位は未だ亡びず。ゆえに「貞疾恒に死せず」と云う。貞にして疾あり、常に疾ありて死せざるは漢魏の末世の君のごときなり。人君の危亡を致す道は一にあらずして豫をもって多しとなす。四において正を失うを言わずして五において乃ちその強逼を見る者は、四には本より失無し。ゆえに四においては大臣が天下の事に任ずるの義を言い、五においては柔弱にして尊位に居り自立能わず威権己を去るの義を言う。各々爻に拠りて義を取るが故に同じからざるなり。もし五が君道を失わずして四が豫を主とせば、すなわちこれ任ずるにその人を得て安らかにその功を享くること太甲・成王のごとし。山水蒙もまた陰をもって尊位に居り、九二は陽をもって蒙の主となる。然れども彼が吉にして此が疾なるは、時の同じからざるなり。童蒙にしてこれを人に資(と)るは宜しきなり、豫に耽りてこれを人に失うは危亡の道なり。ゆえに山水蒙の相応ずるは任ずる者であり、雷地豫の相逼るは権を失う者である。また上下の心は専ら四に帰するなり。

伊川易伝小象伝

貞にして疾あるは剛に乗ずるによりて剛に逼(せま)らるるが為なり。恒に死せざるは中の尊位未だ亡びざればなり。

周易注爻辞

九四は剛動をもって豫の主となり、権を専らにし制を執る。己の乗ずるところにあらざれば、故にあえて四と権を争わず。しかもまた中に居り尊位に処り、いまだ滅亡せしむるを得べからず。ここを以て必ず常に「貞疾にして恒に死せず」に至るのみである。

周易正義爻辞

正義に曰く、九四は剛動をもって豫の主となり、権を専らにし制を執る。己の乗ずるところにあらざれば、ゆえにあえて四と権を専らにせず。しかもまた中に居り尊位に処り、いまだこれを亡滅せしむるを得べからず。ここを以て必ず常に貞疾に至り、恒に死せざるを得るのみである。

周易正義小象伝

正義に曰く、「六五貞疾は剛に乗ずればなり」とは、「貞疾」の義を解す。九四の剛に乗ずるを以て、故に正にその疾を得て恒に死せざるなり。「中未だ亡びず」とは、その中に居り尊位に処るを以て、いまだこれを亡滅すべからざるなり。

出典