周易本義爻辞
喪は音息浪反、茀は音力仏反。
二は文明中正の徳を以て、上は九五の剛陽中正の君に応ず。宜しく其の志を行うを得べし。而るに九五は既済の時に居り、賢に下りて其の道を行う能わず。故に二に「婦喪其茀」の象あり。茀は婦人の車の蔽い、其の行く所以を失うを言うなり。然れども中正の道は終には廃す可からず、時過ぐれば則ち行われん。故にまた「勿逐自得」の戒めあり。
第2爻
六二:婦その茀を喪う、逐うなかれ、七日にして得ん。
既済の六二は、一時的に立場や持ち物を失っても、焦って追い求めず中道を守ることで自然と回復へ向かう道を示します。本来自分にふさわしいものは、時が満ちれば戻ってくるという落ち着いた構えが鍵となります。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 63 既济 — 第2爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/63/2
離の中正に居て九五と正応する六二は、変卦が待機を意味する需となり、静かに好機を待つ姿勢を象徴します。古典の解釈では、覆い布を落としても追うなかれ、七日にして得るとされ、小象伝もこれを中道を行くゆえの自然な回復であると説いています。目の前の損失に動転せず、自己の本分を守り抜くことで秩序は自ずと戻ってきます。
職場で正当な評価が遅れたり、担当業務や権限が一時的に外されたりしても、感情的な直談判や過度な自己主張は逆効果です。誠実に自らの責務を果たし、中立で公正な姿勢を保ち続けることで、周囲の信頼と本来の立ち位置はやがて回復に向かいます。焦って取り戻そうと躍起にならず、粛々と実力を発揮して時期の到来を待ちましょう。
パートナーとの間に一時的なすれ違いや連絡の滞りが生じても、相手を問い詰めたり結論を急がせたりしてはなりません。相手の事情や心情の整理に必要な時間を尊重し、穏やかな日常を守ることで、自然な形で心の距離が再び縮まります。不安から相手を追い詰めるのではなく、ゆったりと構えて関係の修復を待つ姿勢が賢明です。
見込んでいた入金の遅延や一時的な資産評価の落ち込みに対し、焦って無理な回収や頻繁な売買を繰り返すと余計な損失を招きます。契約内容や財務の安全域を再確認した上で、通常の回収サイクルが巡ってくるのを静かに見守るのが得策です。慌てて手を出さず、規律ある管理を維持しながら自然な巡りを待つ姿勢が身を助けます。
七日にして得るとは、中道を以てするなり。
周易本義爻辞
喪は音息浪反、茀は音力仏反。
二は文明中正の徳を以て、上は九五の剛陽中正の君に応ず。宜しく其の志を行うを得べし。而るに九五は既済の時に居り、賢に下りて其の道を行う能わず。故に二に「婦喪其茀」の象あり。茀は婦人の車の蔽い、其の行く所以を失うを言うなり。然れども中正の道は終には廃す可からず、時過ぐれば則ち行われん。故にまた「勿逐自得」の戒めあり。
伊川易伝爻辞
二は文明中正の徳を以て、上は九五の剛陽中正の君に応ず。宜しく其の志を行うを得べし。然れども五は既に尊位を得て時已に既済なれば、復た進みて為すこと無し。則ち下に在る賢才において豈に求めて用うるの意あらんや。故に二は其の行いを遂ぐるを得ざるなり。古より既済にして能く人を用うる者は鮮し。唐の太宗の言を用うるを以てするも尚お終わりに怠る、況んや其の下なる者をや。斯の時に於いては、則ち剛中は反って中満と為り、坎離は乃ち相戾るとなす。人能く時を識り変を知れば、則ち以て易を言うべし。二は陰なり、故に婦を以て言う。茀は婦人の門を出づるに以て自ら蔽う所の者なり。其の茀を喪えば則ち行く可からず。二が五の求用と為らざるは則ち行くを得ず、婦の茀を喪うが如し。然れども中正の道豈に廃す可けんや。時過ぐれば則ち行われん。逐うとは物に従うなり。物に従えば則ち其の素守を失う、故に逐う勿れと戒む。自守して失わざれば則ち七日にして当に復た得べし。卦に六位あり、七なれば則ち変ず。「七日得」とは時の変ずるを謂うなり。上に用いられずと雖も、中正の道は終に廃するの理無し。今に行わるるを得ざれば、必ず異時に行われん。聖人の勧戒深きかな。
伊川易伝小象伝
中正の道は時に用いられずと雖も、終に行われざるの理無し。故に「喪茀七日得」とは、自ら其の中を守らば異時に必ず行わるるを謂うなり。其の中を失わざれば則ち正しきなり。
周易注爻辞
中に居り正を履み、文明の盛んなるに処りて五に応ず、陰の光盛んなる者なり。然れども初と三との間に居りて近くして相得ず、上は三を承けず下は初に比せず。夫れ光盛の陰を以て二陽の間に処り、近くして相得ざれば、侵さるるを見ざること能わんや。故に「喪其茀」と曰うなり。「婦」と称する者は、自ら夫あるに他人がこれを侵すを以て明かすなり。茀とは首飾なり。夫れ中道を以て貞正を執りて侵さるるを見る者は、衆の助くる所なり。既済の時に処りて邪道を容れざる者なり。時既に明峻にして、衆も又たこれを助く。これを竊む者は逃竄してこれを帰する莫し。斯の勢を量るに、七日を出でず、已に逐うを須いずして自ずから得るなり。
周易正義爻辞
「六二」より「七日得」に至るまで。
正義に曰く、「婦喪其茀、勿逐、七日得」とは、茀とは婦人の首飾なり。六二は中に居り正を履み、文明の盛んなるに処りて五に応ず、陰の光盛んなる者なり。然れども初と三との間に居りて近くして相得ず。夫れ光盛の陰を以て二陽の間に処り、近くして相得ざれば、能く侵さるるを見ざらんや。故に「婦喪其茀」と曰う。「婦」と称する者は、自ら夫あるに他人がこれを侵すを以て明かすなり。夫れ中道を以て貞正を執りて侵さるるを見る者は、物の助くる所なり。既済の時に処りて邪道を容れざる者なり。時既に明峻にして衆も又たこれを助く。これを竊む者は逃竄してこれを帰する莫し。斯の勢を量るに、七日を出でず、已に逐うを須いずして自ずから得、故に「勿逐、七日得」と曰うなり。
周易正義小象伝
正義に曰く、「以中道」とは、追逐を須いずして自ずから得る所以を釈す、中道を執り守るを以ての故なり。