伊川易伝爻辞
二に柔順中正の徳有り。柔順なれば則ち衆これに与し、中正なれば則ち処るに当を失わず。故に能くその有る所を保ち、童僕も亦たその忠信を尽くす。五の文明の徳、上下の助け有るに若かずと雖も、亦た旅に処るの善き者なり。次舎は旅の安んずる所なり。財貨は旅の資とする所なり。童僕とは旅の頼む所なり。次舎に就くを得、その資財を懐蓄し、又た童僕の貞良なるを得るは、旅の善きなり。柔弱にして下に在る者は童なり、強壮にして外に処る者は僕なり。二は柔順中正なるが故に内外の心を得る。旅において親比する所の者は童僕なり。吉と云わざる者は、旅寓の際、災厲を免るるを得ば則ち已に善きなり。