East Almanac
日本語

56. 火山旅 (旅)

第1爻

この爻が動けば に変じる 30. 離為火 (离)
初六。旅にして瑣瑣たり。これその災いを取る所なり。

現代解釈

旅の初めにありながら、目先の瑣末な利害にこだわり、自ら災いを招く危うさを示しています。伝統的な易学では、不慣れな環境に身を置く際、度量を狭くして小事に執着すると孤立を深めると戒めます。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 56 旅 — 第1爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/56/1

易の占い

初六は陽位に陰で居るため正を得ず、旅立ちの微力な立場でありながら瑣末な利害に拘泥して災いを引き寄せます。小象伝が「志窮まりて災いなるべし」と説くように、度量の狭さが周囲との摩擦を生む原因とされます。不案内な環境では警戒心を過剰に強めるよりも、広い視野と謙虚な態度で調和を図ることが肝要です。目先の小さな損得に囚われず、大局を見据えて寛容に振る舞うことが災禍を避ける鍵となります。

仕事・キャリア

新しい職場や異動の初期段階において、細かな待遇や些細な業務分担に不満を漏らすと周囲の信頼を失いかねません。伝統的な組織観では、新参の立場ではまず全体の流れを理解し、謙虚に実績を重ねることが最優先とされます。自己主張を急ぐあまり小事に固執すると、協力者を得られず孤立を招いてしまいます。小さな不満はいったん脇に置き、誠実に日々の責務を果たして信用を築きましょう。

恋愛・対人

関係の初期や環境の変化の中で、相手の些細な言動に目くじらを立てて不満を募らせやすい時期です。古典の知見では、心の狭さから生じる小言や粗探しは、築きかけた信頼関係を内側から崩してしまうとされます。互いの至らなさを許容する心のゆとりを持たなければ、息苦しさが募る一方です。細微な欠点にこだわるのをやめ、大らかな気持ちで相手を受け入れる姿勢を大切にしてください。

金運

わずかな出費を惜しむあまり大きな利益を損ねたり、小銭を稼ごうとしてかえって損失を被りやすい状況です。易理においては、小事に執着する姿勢が判断力を鈍らせ、予期せぬ落とし穴を招くと捉えます。契約の細部に過剰に囚われて本質的な安全管理を怠らないよう、全体的な資金の健全性を意識する必要があります。小利を追う衝動を抑え、資産全体の安全を守る守備的な管理を徹底してください。

参考資料

原文

小象伝

「旅にして瑣瑣たり」とは、志窮まりて災いあるなり。

古典注釈

周易本義爻辞

旅の時に当たり、陰柔を以て下位に居る。故にその象占此くのごとし。

周易本義小象伝

次に即(つ)けば則ち安んじ、資を懐けば則ち裕(ゆた)かなり。その童僕の貞信を得れば則ち欺き無くして頼る有り。旅の最も吉なる者なり。二に柔順中正の徳有り、故にその象占此くのごとし。

伊川易伝爻辞

六は陰柔を以て旅の時に在りて卑下に処る。是れ柔弱の人が旅困に処りて卑賤に在り、存する所の汚下なる者なり。志卑しき人、既に旅困に処れば、鄙猥細小至らざる所無し。乃ちその悔辱を致し災咎を取る所以なり。猥細の状、旅困の時に当たりて、才質是の如くなれば、上に援助有りと雖も為す能き無きなり。四は陽性にして離体なれば、亦た下に就く者に非ず。又た旅において他卦の大臣の位為るとは異なればなり。

伊川易伝小象伝

志意窮迫して益々自ら災いを取るなり。災を対して言うときは則ち分有り、独り言うときは則ち災患を謂うのみ。

周易注爻辞

最も下極に処り、寄旅にして安んずる所を得ずして、斯の賤役を為す。災いを致すを取る所にして、志窮まり且つ困しむ。

周易正義爻辞

正義に曰く:「旅瑣瑣、斯れその災いを取る所なり」とは、瑣瑣とは細小卑賤の貌なり。初六は旅の時に当たり、最も下極に処る。是れ寄旅にして安んずる所を得ずして、斯の卑賤の役を為すなり。然らば則ち斯の卑賤の労役を為すは、その窮下に処るに由るが故に此の災いを致す、故に「旅瑣瑣、斯れその災いを取る所なり」と曰うなり。

周易正義小象伝

正義に曰く:「志窮まりて災いあるなり」とは、志意窮困して自ら此の災いを取るなり。

出典