周易本義爻辞
喪は息浪の反、象も同じ。
過剛にして中ならず、下の上に居る。故にその象占此くのごとし。その童僕を喪うとは、則ちその心を失うにとどまらざるなり。故に貞の字は下の句に連ねて義と為す。
第3爻
九三。旅にしてその次を焚き、その僮僕を喪う。貞なれども厲うし。
旅の身でありながら剛強に過ぎて驕り、自らの宿を焼き払い従者を失うという危機的な状況を示しています。伝統的な易学では、不安定な過渡期に傲慢な振る舞いや苛烈な態度を取れば、自ら拠点を破壊し孤立無援に陥ると警告します。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 56 旅 — 第3爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/56/3
九三は過剛にして中を欠き、身を寄せる旅の境遇を忘れて強硬姿勢を押し通した結果、宿を失い従者にも見限られます。小象伝は「旅を以て下と与にす、その義喪うなり」と述べ、弱い立場にある者を粗暴に扱えば人望を失うのは必然であると戒めています。不案内な場での過信や感情的な爆発は、自らの安全基盤を焼き尽くす危険を孕んでいます。意地や傲慢さを速やかに改め、謙虚さを取り戻さなければ危機を脱することはできません。
職場や出向先などで強引に自説を押し通したり、部下や後輩に過度な圧力をかけたりすると、協力体制が一気に崩壊する恐れがあります。伝統的な処世の知恵では、後ろ盾が不安定な時期ほど周囲への配慮と謙譲の徳が不可欠であると説かれます。短気や過信から人間関係の橋を焼き払ってしまうと、重大な局面で誰からも助けを得られなくなります。感情的な言動を慎み、周囲の立場に配慮して協調的な姿勢を取り戻してください。
相手に対する支配的な態度や激しい感情のぶつかり合いによって、関係の基盤が大きく揺らぎやすい局面です。古典の解釈では、寛容さを欠いた一方的な要求はパートナーの心を傷つけ、離反を招く直接の原因になると戒めます。正しさを振りかざして相手を追い詰める行為は、築いてきた信頼を灰にしかねません。張り詰めた態度を緩めて真摯に耳を傾け、冷却期間を設けて冷静さを取り戻しましょう。
焦りや見栄から無謀なリスクを取ったり、管理不行き届きから拠点を揺るがすような損失を招く恐れがあります。易理が説く「宿を焚く」という凶象は、自らの基礎的な資産防衛を自暴自棄な判断で破綻させる危険を象徴しています。無理な投資や不相応な支出を直ちに停止し、これ以上の損失拡大を防ぐことが急務です。衝動的な支出やハイリスクな取引を即座に控え、基盤の守りを固めてください。
「旅にしてその次を焚く」とは、また以て傷まし。旅を以て下に与すれば、その義喪うなり。
周易本義爻辞
喪は息浪の反、象も同じ。
過剛にして中ならず、下の上に居る。故にその象占此くのごとし。その童僕を喪うとは、則ちその心を失うにとどまらざるなり。故に貞の字は下の句に連ねて義と為す。
周易本義小象伝
旅の時を以て下に与(くみ)するの道此くのごとくなれば、義として当に喪うべきなり。
伊川易伝爻辞
旅に処るの道は柔順謙下を以て先と為す。三は剛にして中ならず、又た下体の上に居り、艮の上に在りて自ら高き象有り。旅に在りて過剛にして自ら高きは、困災を致す道なり。自ら高ければ則ち上に順わず、故に上は与せずしてその次を焚き、安んずる所を失うなり。上離は焚くの象をなす。過剛なれば則ち下を暴(そこな)う、故に下は離れてその童僕の貞信を喪うとは、その心を失うを謂うなり。此くの如くなれば則ち危厲の道なり。
伊川易伝小象伝
下其の義喪う也。旅にして焚かれその次舎を失うは、亦た以て困傷せり。旅の時を以て下に与するの道此くの如くなれば、義として当に喪うべきなり。旅に在りて過剛を以て自ら高うし、下を待つこと必ずその忠貞を喪うとは、その心を失うを謂うなり。旅に在りてその童僕の心を失うは、危うしと為すべし。
周易注爻辞
下体の上に居り、二と相得る。寄旅の身を以て下に施すの道を為し、萌(兆し)に与して権を侵すは、主の疑う所なり。故に次焚かれ僕喪いて、身危うきなり。
周易正義爻辞
「九三、旅、其の次を焚き」より「貞厲」に至るまで。
正義に曰く:「旅其の次を焚き、其の童僕を喪う、貞厲」とは、九三は下体の上に居り、下は二に拠り、上はその応無く、二と相得るは、是れ自ら尊大にして下に恵施せんと欲するなり。羈旅の身を以て下に恵するの道を為すは、是れ萌に与して権を侵し、主君の疑う所と為るなり。君主に疑わるれば、則ち黜けられて害を見、故にその次舎を焚かれ、その童僕の正を喪いて身危うきなり。
注の「萌に与して」より「疑う所なり」に至るまで。正義に曰く:「萌に与して権を侵す」とは、政事の萌(きざし)を得るに与りて、漸く主君の権勢を侵奪するを言う、斉の田氏の若し。故に主の疑う所と為るなり。
周易正義小象伝
正義に曰く:「亦た以て傷めるなり」とは、その安んずる所を失いて、亦た悲傷すべきを言うなり。「その義喪う」とは、旅を以て下に与すれば、理として是れ喪亡するなり。