East Almanac
日本語

55. 雷火豐 (丰)

第2爻

この爻が動けば に変じる 34. 雷天大壯 (大壮)
六二:その蔀(ほう)を豊(おおい)にす。日中に斗を見る。往けば疑疾(ぎしつ)を得。孚(まこと)ありて発若(はつじゃく)たれば吉なり。

現代解釈

豊の六二は、内なる明晰さを備えながらも周囲の暗雲に阻まれ、不用意に進めば疑念を招く状況を表します。誠実さを崩さずに自らの信念を保つことで、時とともに誤解が解けていくと説かれます。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 55 丰 — 第2爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/55/2

易の占い

六二は内卦の離の真ん中にあり高い洞察力を持ちますが、上層の陰翳に覆われて「真昼に北斗七星を見る」ような暗澹たる環境に置かれています。伝統的な解釈では、疑念が渦巻く中で焦って前進すれば誹謗を招くため、内なる誠意(有孚)を貫いて自然に通じ合う時を待つのが吉とされます。不透明な状況では自己弁護を急がず、静かに身を潜めて信頼の醸成を待つのが賢明です。

仕事・キャリア

職場では自らの先見性や実力が上層部に届かず、情報遮断やいわれのない疑念に直面しやすい局面です。伝統的な知見によれば、無理に主張を通して主導権を握ろうとする行為はかえって周囲の反発を招きます。今は目立つスタンドプレーを避け、誠実な職務遂行を積み重ねて成果で疑念を晴らしましょう。

恋愛・対人

対人関係や恋愛において、外部の噂や偏見から生じるすれ違いが生じやすく、不要な猜疑心に悩まされがちです。易の教えは言葉による弁解よりも、行動に宿る一貫した誠意こそが頑なな心を解きほぐすと伝えています。相手を問い詰めるのではなく、温かな配慮と時間をかけて自然にわだかまりが消えるのを待つ姿勢が大切です。

金運

市場の動向が錯綜し、情報の非対称性から判断が鈍りやすい投資・資金環境にあります。伝統的な易理は、見通しの立たない中で性急に動くことを戒め、防衛的な姿勢を保つことを促します。状況が完全にクリアになるまでは無謀なリスクテイクを控え、既存の資産基盤を守ることに徹してください。

参考資料

原文

小象伝

孚ありて発若たりとは、信以て志を発するなり。

古典注釈

周易本義爻辞

蔀は音部。

六二は豊の時に居り、離の主と為りて至明なる者なり。而るに上は六五の柔暗に応ず、故に豊蔀日中見斗の象と為す。蔀は障蔽なり。その障蔽を大にす、故に日中にして昏(くら)きなり。往きてこれに従えば則ち昏暗の主は必ず反りて疑わる。唯だその誠意を積みて以てこれに感ずるに在れば則ち吉なり。占う者は宜しく是の如くすべしと戒む。虚中に孚(まこと)有るの象なり。沬は昧と同じ、莫佩の反。折は食列の反。

沛は一に斾に作る、旌幔を謂うなり。その蔽うこと蔀よりも甚だし。沬は小星なり。三は明の極に処りて上六に応ず、用いるべからずと雖も咎には非ざるなり。故にその象占此くのごとし。

伊川易伝爻辞

明と動と相資けて乃ち能く豊を成す。二は明の主と為り、また中正を得て、明なる者と謂うべし。而るに五は正応の地に在りて陰柔不正、能く動く者に非ず。二と五は倶に陰なれども明動相資くる時に在りて、相応ずる地に居る。五の才は足らず、既にしてその応ずるの才資くるに足らざれば、則ち独明は能く豊を成さず。既に豊を成す能わざれば、則ちその明功を喪(うしな)う。故に「その蔀を豊(おお)いにし、日中に斗を見る」と為す。二は至明の才なれども応ずる所与にするに足らざるを以て、その豊を成す能わず、その明功を喪う。明功無ければ則ち昏暗と為す、故に「斗を見る」と云う。斗は昏(くら)くして見るる者なり。蔀は周匝(しゅうそう)の義にして、障蔽の物を用いて明を掩晦(えんかい)する者なり。斗は陰に属して主として象を運らす。五は陰柔を以て君位に当たる。日中の盛明の時において乃ち斗を見るは、猶お豊大の時において乃ち柔弱の主に遇うがごとし。斗は昏くして見るるを以て、斗を見ると言えば則ち明喪われて暗きなり。二は至明中正の才と雖も、遇う所は乃ち柔暗不正の君なり。既に能く下りて己に求めず、若し往きてこれを求むれば、則ち反りて猜忌疾視の疑いを得ん。暗主は是の如きなり。然らば則ちこれを如何にすれば可ならんや。夫れ君子の君に事(つか)うるや、その心を得ざれば、則ちその至誠を尽くして以てその志意を感発するのみ。苟くも誠意能く動かせば、則ち昏蒙と雖も開くべし、柔弱と雖も輔くべし、不正と雖も正すべし。古人の庸君常主に事えて克くその道を行ったる者は、己の誠意が上達して君のこれを信ずること篤きのみ。管仲の桓公を相(たす)け、孔明の後主を輔けたるが是れなり。若し誠信を以てその志意を発すること能わば、則ちその道を行うを得て、乃ち吉となるなり。

伊川易伝小象伝

「孚有りて発若たり」とは、己の孚信を以て上の心志を感発するを謂うなり。苟くも能く発せば則ちその吉なるや知るべし。柔暗と雖も発す可きの道有るなり。

周易注爻辞

蔀とは覆曖にして、光明を障(さえぎ)るの物なり。明動の時に処りて、自ら豊かにして以て光大なるの徳をなす能わず。既に内に処りて、又た陰を以て陰に居る。豊かにする所は蔀に在り、幽にして睹(み)る無き者なり。故に「その蔀を豊いにし、日中に斗を見る」と曰うなり。日中とは明の盛んなるなり。斗の見るるは闇の極まりなり。盛明に処りてその蔀を豊いにす、故に「日中に斗を見る」と曰う。自ら発すること能わず、故に往けば疑疾を得る。然れども中を履みて位に当たり、闇に処りて邪ならず、孚有る者なり。若とは辞なり。孚有りて以てその志を発すべく、闇に困しまず、故に吉を獲るなり。

周易正義爻辞

「六二、その蔀を豊いにす」より「孚有りて発若たれば吉なり」に至るまで。

正義に曰く:「その蔀を豊いにす」とは、二は陰を以て陰に居り、陰にして又た内に処る。幽闇にして睹見する所無く、豊かにする所は覆蔽に在り、故に「その蔀を豊いにす」と曰うなり。蔀とは覆曖にして、光明を障るの物なり。「日中に斗を見る」とは、二は離卦の中に居り、日正に中するが如く、則ち至極して盛んなる者なり。日中の盛明の時に処りて、斗星顕れ見るるは、是れ二の至闇にして、斗星をして明を見せしむる者なり。光大の世に処りて極闇の行いを為すは、日中にして斗星見るるに譬う、故に「日中に斗を見る」と曰うなり。二と五は倶に陰なり、二は既に斗を見るの闇にして、自ら発して以て自ら五に求むること能わず、往けば則ち見疑の疾を得る、故に「往けば疑疾を得る」と曰うなり。然れども中に居り正を履み、闇に処りて邪ならず、是れ信有る者なり。信有りて以て自らその志を発し、闇に困しまず、故に吉を獲るなり。故に「孚有りて発若たれば吉なり」と曰うなり。

周易正義小象伝

正義に曰く:信以て志を発すとは、幽闇に処ると雖も邪を為さず、是れ信有りて以てその豊大の志を発す、故に吉を得るなり。

出典