伊川易伝爻辞
井と火風鼎とは、上に出ずるをもって用となす。終わりに処するは鼎の功の成る時である。上にある象にして剛にして温なるものは玉である。上九は剛陽でありながら陰に居り、柔を履んで剛を極めず、よく温なる者である。成功の道に居るには、ただ善く処するのみである。剛柔適宜にして動静過たなければ、大吉にして利ろしからざる所なきとなる。上に在ることは、位なきの地に居るといえども、実に用に当たるものであり、他卦とは異なる。水風井もまた然りである。
第6爻
上九:鼎に玉鉉あり。大いに吉にして、利ろしからざるなし。
鼎の上九は剛健な力に温潤な徳を兼ね備え、成熟の極致を示す「玉鉉」の象徴です。大吉にして利ならざるなく、調和と節度を保つことで長きにわたる繁栄を享受できます。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 50 鼎 — 第6爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/50/6
最上位にある上九は、極限の剛を柔和な品格へと昇華させた姿であり、鼎を運ぶ最も尊い「玉鉉」に例えられます。爻辞の「大吉、无不利」は易の中でも際立って円満な評価であり、小象伝が「剛柔節也」と説くように強さと優しさが絶妙に調和していることを示します。之卦の雷風恒は、この円熟した境地と徳義が末永く続くことを教えています。達成感に驕ることなく穏やかな風格を保つことで、あらゆる試みが無理なく成功へ導かれます。
これまでの実績と人格的な円熟味が評価され、周囲からの信望を集めて名誉ある立場を確立できる段階です。剛柔の節度を心得ているため、摩擦を生むことなく大所高所から組織全体を温かく導くことができます。実務の第一線を後進に譲り、助言や大局的な監修に回ることで、より大きな敬意と影響力を発揮できます。謙虚な温かさを保ちながら大局を見守ることが、永続的な評価につながります。
激しい起伏を通り抜け、深く穏やかな理解と慈しみに満ちた成熟の時期を迎えています。「玉」のように角が取れ、互いの個性も弱点も丸ごと受け入れ合える調和した関係性が築かれています。日々の平穏を当たり前と思わず、相手への敬意と優しい気配りを忘れずに過ごすことが大切です。温かな信頼に身を委ねて思いやりを重ねることで、揺るぎない幸福が続きます。
長期的な堅実姿勢や誠実な積み重ねが結実し、財政基盤は極めて安泰な水準にあります。玉鉉の象が示す通り、目先の利を追うのではなく、社会的信用の維持や文化的な価値、次世代への継承に重きを置くことが福徳を守ります。短期的な利ざやを狙う無理な取引は避け、既存の安定資産を守り育てる姿勢が適しています。品格ある資産管理と余裕ある構えを維持することで、豊かな実りが持続します。
玉鉉上にあるは、剛柔節あるなり。
伊川易伝爻辞
井と火風鼎とは、上に出ずるをもって用となす。終わりに処するは鼎の功の成る時である。上にある象にして剛にして温なるものは玉である。上九は剛陽でありながら陰に居り、柔を履んで剛を極めず、よく温なる者である。成功の道に居るには、ただ善く処するのみである。剛柔適宜にして動静過たなければ、大吉にして利ろしからざる所なきとなる。上に在ることは、位なきの地に居るといえども、実に用に当たるものであり、他卦とは異なる。水風井もまた然りである。
伊川易伝小象伝
剛にして温なれば、すなわち節あり。上九は成功致用の地に居りて剛柔中節す。ゆえに大吉にして利ろしからざるなし。井と鼎とはともに終わりをもって成功となすのに、鼎は「元吉」と言わないのは何故か。曰く、井の功用はみな上に出ずるにあり、また広く施して常ある徳があるゆえに元吉である。鼎は烹飪をもって功となし、上に居るは成徳であって井とは異なり、剛柔の節によるがゆえに大吉を得るのである。
周易注爻辞
鼎の終わりに処するは、鼎の道の成るなり。鼎の成りに居り、剛を体として柔を履み、勁を用いて鉉を施し、これをもって上に処し、高くして亢を戒めず、かの剛柔の節を得て、よくその任を挙ぐる者なり。応は一に在らざれば、すなわち応じて挙げざる所なし。ゆえに「大吉、利ろしからざるなし」と言うなり。
周易正義爻辞
正義に曰く、「鼎の玉鉉」とは、玉とは堅剛にして潤いあるものである。上九は鼎の終わりに居り、鼎の道の成りにして、剛を体として柔に処す。すなわちこれ玉鉉を用いて自ら挙ぐる者なり。ゆえに「鼎の玉鉉」と言うのである。「大吉、利ろしからざるなし」とは、応が一に在らざれば、すなわち挙げざる所なきをもって、大吉にして利ろしからざるなしを得るのである。
周易正義小象伝
正義に曰く、「剛柔節あり」とは、剛をもって柔を履み、上に在るといえども乾為天の「亢龍」とならざるゆえに「剛柔節あり」と言うのである。
一撮金爻辞
上九、六爻・上上:貴客おのずから相い親しみ、功名は唾手にして成る。金を獲るにはすべからく徳を積むべく、太陽の昇るを仰ぎ望む。