East Almanac
日本語

38. 火泽睽 (睽)

第3爻

この爻が動けば に変じる 14. 火天大有 (大有)
六三。輿の曳かるるを見、其の牛は掣かれ、其の人は天せられ且つ劓らる。初めなくして終りあり。

現代解釈

六三は二つの陽に挟まれて不当な疑いや強い抵抗を受け、序盤は車が進まないような屈辱と苦難を味わいます。しかし上九との正応があるため、耐え忍んで誠意を貫けば最後には名誉が回復され、実を結びます。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 38 睽 — 第3爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/38/3

易の占い

易の伝統において、六三は陰柔にして位正しからず、二陽に挟まれて前進を阻まれる多難な立場とされます。爻辞は牛車が引かれ、牛が掣肘され、人が刑罰を受けるような痛ましい比喩を用いますが、上九と正応することで「初めは無くとも終わり有り」と転換を告げます。小象伝が説く通り、初期の理不尽な圧迫に動じず剛毅な味方の支えを待つ姿勢が救いとなります。序盤の困難や誤解に屈せず辛抱強く耐えることで、道は最終的に大きく開けます。

仕事・キャリア

職場で上下や周囲の板挟みに遭い、謂れのない非難を受けたりプロジェクトが立ち往生したりしやすい局面です。伝統的な易理では、ここで焦って反論や強硬手段に出るよりも、実直に職務を守り抜くことが後の評価につながると教えます。理不尽な状況下でも淡々と責務を果たし続けることで、やがて正当な理解と支援が得られます。

恋愛・対人

周囲の反対や根拠のない誤解によって、激しい葛藤やすれ違いを経験しやすい時期です。深く傷つく出来事があっても、根底にある互いへの誠実さを手放さなければ、時間の経過とともに真実が明らかになります。途中の試練を二人で耐え抜く姿勢が、最終的により強固で揺るぎない絆を築く礎となります。

金運

金融取引や契約において予想外の障害や手続きの遅延が発生し、初期段階では不利益を被る恐れがあります。損失を取り戻そうと性急に動くのは避け、契約内容や証拠を整理して風向きが変わるのを待つのが賢明です。目先の不遇に耐えて慎重に対処を続けることで、最終的には正当な利益や回収へとたどり着けます。

参考資料

原文

小象伝

輿の曳かるるを見るは、位当たらざるなり。初めなくして終りあるは、剛に遇えばなり。

古典注釈

周易本義爻辞

「曳」の音は以制の反。「掣」の音は昌逝の反。「劓」の音は魚器の反。

六三と上九は正応であるのに、三は二陽の間に居り、後ろは二に曳かれ前は四に掣(とど)められる。そして睽の時に当たり、上九の猜疑と狠愎はまさに深し。ゆえにまた髠劓の傷あり。然れども邪は正に勝たず、終には必ず合するを得る。ゆえにその象と占いは是の如し。

伊川易伝爻辞

陰柔は平時においてすら自立するに足らぬのに、いわんや睽離の際に当たってはなおさらである。三は二剛の間に居り、処することその安きを得ず、侵陵を見ること知るべし。三は正応を上に有ち、進みて上と志を合せんと欲するに、四は前に阻み二は後ろに牽く。車と牛は以て行くところの具である。輿曳かるは後ろに牽かるるなり。牛掣らるは前に阻まるるなり。後ろに在る者は牽き曳くだけであるが、前に当たる者は進む者が力づくで犯す所である。ゆえに重ねて上に傷つくは四に傷つけらるるなり。「その人天にして且つ劓せらる」。天は首を髠(そ)るなり。劓は鼻を截るなり。三は正応に従わんとするに四が隔て止む。三は陰柔なりといえども剛に処して志を行う。ゆえに力進して以てこれを犯し、ここを以て傷つくのである。天にしてまた劓とは重傷を言うのである。三は二と四に合わず、睽の時において自ずから合する義なく、剛に居り正を守る道に適(かな)う。その正応においては、睽極まれば終には合する理がある。始めは二陽のために厄せらるるはこれ初め無きなり。のちには必ず合するを得るはこれ終わり有るなり。掣は制に従い手に従い、執りて止むるの義である。

象に曰く、輿曳かるるを見るは位当たらざればなり。初め無く終わり有るは剛に遇えばなり。六を以て三に居るは正にあらず。正にあらざれば安からず、また二陽の間に在り。是の如き艱厄ある所以は位当たらざるによる。「初め無く終わり有り」とは、終には必ず上九と相い遇いて合するは、剛に遇うからである。正ならずして合するは久しくして離れざる者いまだあらざるなり。正道を以て合すれば、自ずから終に睽くの理なし。ゆえに賢者は理に順いて安んじて行い、智者は幾(きざし)を知りて固く守る。

周易注爻辞

およそ物は近づきて相い得ざれば凶なり。睽の時に処し、履みてその位にあらず、陰を以て陽に居り、柔を以て剛に乗じ、志は上に在りて四に和せず、二は五に応じて近づくも相い比(したし)まざるゆえに「輿曳かるるを見る」。「輿曳かる」とは、その位にあらざるを履みて載する所を失うなり。「その牛掣らる」とは、滞隔の所在にして進むを得ざるなり。「その人天にして且つ劓せらる」とは、四は上より取り、二は下より取り、而して応は上九に在りて志を執りて回(めぐ)らさず。初めは困を受くといえども終には剛の助けを獲るのである。

周易正義爻辞

「六三、輿曳かれその牛」から「初め無く終わり有り」に至るまで。

正義に曰く、「輿曳かれその牛掣らるるを見る」とは、睽の時に処してその位にあらざるを履み、陰を以て陽に居り、柔を以て剛に乗じ、志は上九に在りて四と合わず。二は自ら五に応じ、また己と乖く。載らんと欲すればその輿曳かれ、己の載る所を失うなり。進まんと欲すればその牛牽かれ、滞隔の所在にして進むを得ざるなり。ゆえに「輿曳かれその牛掣らるるを見る」と曰う。「その人天にして且つ劓せられ、初め無く終わり有り」とは、額に黥(いれずみ)するを天となし、鼻を截るを劓となす。すでに二と四の間に処し皆相い得ず、その人と為るや四は上よりこれを刑しゆえにその額に黥し、二は下よりこれを刑しまたその鼻を截る。ゆえに「その人天にして且つ劓せらる」と曰う。「而して応は上九に在りて志を執りて回らさず、初めは困を受くといえども終には剛の助けを獲る」。ゆえに「初め無く終わり有り」と曰うのである。

周易正義小象伝

「象に曰く」から「終わり有るは剛に遇えばなり」に至るまで。

正義に曰く、「位当たらざるなり」とは、位当たらざるに由るがゆえに輿曳かる。「剛に遇えばなり」とは、上九の剛に遇うに由るがゆえに「終わり有る」のである。

一撮金爻辞

六三・三爻下下:鼎は沸き立ち風波立つ、孤舟にて河を渡る。巧みのなかに拙を蔵し、人事は蹉跎とす。

出典