East Almanac
日本語

3. 水雷屯 (屯)

第5爻

この爻が動けば に変じる 24. 地雷復 (复)
九五:その膏を屯らす。小貞なれば吉、大貞なれば凶。

現代解釈

九五は尊位にあって剛健中正の徳を備えながらも、険難の中に孤立気味で恩恵を全体へ行き渡らせることが難しい時です。易学の伝統では、日常の小さな事柄を堅実に整えるには良いものの、性急な大規模行動は凶を招くと戒められます。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 3 屯 — 第5爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/3/5

易の占い

九五は上位の中心にあって六二と正応するものの、坎水の険難に囲まれて「その膏を屯す」とされ、恩沢を広く施すには時期尚早です。小象伝が「施すこと未だ光大ならず」と論じるように、影響力が十分に浸透しない段階では慎重な足場固めが求められます。要するに、今は大風呂敷を広げず、身の回りの確実な事柄を丁寧に積み重ねることが安定につながります。

仕事・キャリア

責任ある指導的な立場にあるものの、環境の制約やリソース不足により、大規模な方針転換を打ち出すには抵抗が大きい局面です。古典的な統治論では、組織全体を急激に変えようとするのではなく、足元の業務改善に注力することが失着を防ぐ道とされます。要するに、大改革に打って出るのは控え、細部の調整や日常業務の充実に徹するのが得策です。

恋愛・対人

相手を深く思いやる気持ちはあるものの、表現の行き違いや環境の制約によって、その真意が十分に伝わりにくい状況です。対人関係の易理では、大げさな約束や急な進展を望むより、日々の細やかな気遣いを重ねることが信頼を育むとされます。要するに、言葉だけの大きな誓いよりも、日々のささやかな優しさを積み重ねていくことが大切です。

金運

資金力や潜在的な蓄えはあるものの、流動性の制約や外部環境の硬直により、大きな収益化には時間がかかる配置です。資産保全の伝統では、大きな投資で一挙に回収を図ることは避け、手元資金を守りながら小規模な収支管理に徹することが勧められます。要するに、大規模な資金投入は時期尚早であり、地道な節度ある管理を守ることが安全です。

参考資料

原文

小象伝

その膏を屯らすとは、施すこと未だ光大ならざるなり。

古典注釈

周易本義爻辞

九五は陽剛中正を以て尊位に居るといえども、屯の時に当たり険中に陥る。六二の正応ありといえども、陰柔にして才弱く、もって済うに足らず。初九は民を下に得て、衆みなこれに帰す。九五は坎体にして膏潤あるも施すことを得ず、「其の膏を屯(おし)む」の象である。占う者、小事に処するを以てせば守正にしてなお吉を獲べし。大事に処するを以てせば、正しといえども凶を免れず。

周易本義小象伝

施は始䜴の反。

伊川易伝爻辞

五は尊位に居りて正を得、屯の時に当たる。もし剛明の賢ありてこれが輔佐とならば、すなわち能く屯を済わん。その臣なきを以てのゆえに、その膏を屯(おし)む。人君の尊は、屯難の世といえどもその名位において損なわれること有るにあらず。ただその施為に行われざる所あり、徳沢の下らざる所あるは、これその膏を屯む、人君の屯なり。すでに膏沢の下らざる所あれば、これ威権己に在らざるなり。威権己を去りてにわかにこれを正さんと欲するは、凶を求むるの道なり。魯の昭公、高貴郷公の事がこれである。ゆえに小貞なればすなわち吉なり。小貞とはすなわち漸を以てこれを正すなり。盤庚や周の宣王が徳を修め賢を用い先王の政に復し、諸侯また朝するがごとき、道をもって馴致しこれをなすに暴ならざるをいう。また恬然として為さざる唐の僖宗・昭宗のごときにも非ず。為さざればすなわち常に屯にして以て亡ぶるに至る。

伊川易伝小象伝

膏沢下り及ばず、ここを以て徳の施し未だ光大ならざるなり。人君の屯である。

周易注爻辞

屯難の時に処し、尊位の上に居り、恢弘博施にして物として与えざるなく、微滞を拯済すること能わず。群小に亨りて、係応は二に在り、その膏を屯難し、能くその施しを光(ひろ)くする者にあらざるなり。志を同好に固くし、他の間に入るを容れず。小貞なれば吉、大貞なれば凶である。

周易正義爻辞

「九五屯其膏」より「大貞凶」に至る。

正義にいう、「其の膏を屯(おし)む」とは、「膏」は膏沢恩恵の類をいう。九五はすでに尊位に居れば、当に恢弘博施なるべきに、ただ係応は二に在りて施す所褊狭なるは、これ「その膏を屯難す」るなり。「小貞は吉、大貞は凶」とは、貞は正なり。出納の吝を有司といい、これ小正は吉となす。もし大人が能く恢弘博施ならざれば、これ大正は凶となす。

注の「志を同好に固くし他に間を容れず」。

正義にいう、「志を同好に固くし他に間を容れず」とは、間は廁(まじ)るなり。五の応は二に在り、これその志を同好に堅固にし、他人のその間に間廁するを容れざるなり。

出典