East Almanac
日本語

42. 风雷益 (益)

第3爻

この爻が動けば に変じる 37. 风火家人 (家人)
六三:之を益するに凶事を用う、咎なし。孚ありて中行し、公に告ぐるに圭を用う。

現代解釈

六三は下卦の極みにあり危難や動揺に直面しやすい位置ですが、誠意と節度を持って事に当たることで災いを転じて糧とします。古来の伝承では、誠実な態度で上位者に公明正大に報告・相談することで咎めを免れると説かれます。

AIにこのページを聞いてみる

リンクはプロンプトを事前入力するだけで送信しません — 主導権はあなたに。リンクが効かない場合は下のプロンプトをコピーしてください。

プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 42 益 — 第3爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/42/3

易の占い

陰爻が陽位にあって不中不正であり、下卦の激しい動きの頂点に位置するため突発的な困難に直面しやすい局面です。しかし易学の伝統では、信義を守って中道を行き、玉圭を携えて諸侯に誠を尽くすように透明性高く振る舞えば、危難すら自己刷新の力に変わるとされます。不測の事態にも慌てず、誠実な情報共有と責任ある行動を貫くことで活路が開けます。

仕事・キャリア

職務上の急なトラブルや危機対応を任される可能性がありますが、これは自身の信頼性を証明する契機でもあります。危機管理においては、事実を隠さず迅速に上司や関係者へ報告し、中正な対応策を提示することが何より重要です。困難な課題から逃げずに誠実に対処することで、かえって組織からの強い信頼を勝ち取ることができます。

恋愛・対人

二人の間に予期せぬ家庭の事情や環境の変化など、試練となる出来事が生じやすい状況です。心理的な絆は平時よりも逆境において試され、困難を分かち合う誠意こそが関係を強固にします。問題をごまかさず率直に話し合い協力し合うことで、雨降って地固まる結果となるでしょう。

金運

急な出費や資金繰りの調整など、慎重な対応が求められる局面が生じる可能性があります。資産管理の基本は、投機的な一発逆転を狙うのではなく、契約や約束事を誠実に履行して状況を立て直すことです。公明正大に対処し信頼を守り抜くことで、一時的な混乱を乗り越えて盤石な基盤を保てます。

参考資料

原文

小象伝

益するに凶事を用うとは、固より之を有てばなり。

古典注釈

周易本義爻辞

六三は陰柔にして不中不正、益を得るに当たらざる者なり。然れども下を益するの時に当たり、彼の下の上に居る、故に凶事を以てこれを益するあり。蓋し警戒震動は乃ちこれを益する所以なり。占う者かくの如くにして然る後に以て咎なかるべし。また有孚中行にして公に告ぐるに圭を用いよと戒む。圭を用いるは信を通ずる所以なり。

周易本義小象伝

益するに凶事を以てするは、その心を困しめ慮を衡らせて固有ならしめんと欲するなり。

伊川易伝爻辞

三は下体の上に居り、民の上に在る者なり。乃ち守令なり。陽に居り剛に応じ、動の極に処る。民の上に居りて剛決、益をなすに果断なる者なり。果断に益をなし、これを用うるに凶事なれば則ち咎なし。凶事とは患難非常の事を謂う。三は下の上に居るも、下に在りてはまさに上に承稟すべきに、安んぞ自ら任じてほしいままに益をなすを得んや。ただ患難非常の事に於いてのみは、則ち宜しきを量り卒に応じ、身を顧みず奮いて力めてその民を庇うべし、故に咎なきなり。下が専ら自ら任ずれば、上は必ず忌疾す。凶難に当たりて義として為すべきに在りと雖も、然れども必ずその孚誠ありて為す所中道に合すれば、誠意上に通じて上も信じてこれに与す。専ら為して上に為し民を愛するの至誠なきは固より不可なり。誠意ありと雖も為す所中行に合せざるもまた不可なり。圭とは信を通ずるの物なり。礼に云う「大夫は圭を執りて使す、信を申ぶる所以なり」と。凡そ祭祀朝聘に圭玉を用いるは、誠信を通達する所以なり。誠孚ありて中道を得れば、則ち能く上をしてこれを信ぜしむ。これ猶お公上に告ぐるに圭玉を用うるがごとし。その孚は能く上に通達す。下に在りて為すあるの道、固よりまさに孚ありて中行なるべし。また三は陰爻にして不中なるが故にこの義を発す。或るひと曰く「三は乃ち陰柔なるに、何ぞ反って剛果に事を任ずるを以て義となすを得んや」と。曰く、三の質は本と陰なりと雖も、その陽に居るは乃ち自ら処するに剛を以てするなり。剛に応ずるは乃ち志の剛に在るなり。動の極に居るは、剛果に行うなり。これを以て益を行う、剛果にあらずして何ぞや。易は勝る所を以て義となす、故にその本質を論ぜざるなり。

伊川易伝小象伝

六三の益すること独り凶事に用ゆべきは、その固有するを以てなり。専固に自らその事を任ずるを謂うなり。下に居りてはまさに上に稟承すべきに、乃ち専らその事を任ず。ただ民の凶災を救い、時の艱急を拯うにのみ則ち可なり。これ急難変故に処するの権宜なり、故に咎なきを得る。もし平時なれば則ち不可なり。

周易注爻辞

陰を以て陽に居り、益を求むる者なり。故に「これを益す」と言う。益は外より来たらず、己自らこれを為す。物の与せざる所なり、故に謙に在りては則ち戮され、凶を救いては則ち免る。陰を以て陽に居り、下卦の上に処るは、壮の甚だしきなり。用いて衰危を救えば、物の恃む所なり、故に「凶事を用う」れば乃ち「咎なし」を得るなり。もし能く益するに私を為さず、志難を救うに在り、壮なるも亢に至らず、中行を失わざれば、斯れを以て公に告ぐとも国主の任ずる所なり。圭を用うるの礼は此の道を備う、故に「孚あり、中行、公に告ぐるに圭を用う」と言うなり。公とは臣の極なり。凡そ事天下に施すに足るは則ち王と称し、天下の大なるに次ぐ者は則ち公と称す。六三の才は以て王に告ぐるに足らず、以て公に告ぐるに足りて圭を用うるを得るなり。故に「中行、公に告ぐるに圭を用う」と言う。

周易注小象伝

用いて凶事に施せば、乃ち固有するを得るなり。

周易正義爻辞

「六三」より「公に告ぐるに圭を用う」に至る。

正義に曰く、六三は陰を以て陽に居り、謙退する能わず、これ益を求むる者なり、故に「これを益す」と言う。「益は外より来たらず、己自らこれを為す、物の与せざる所なり」。もし謙道を以てこれを責むれば則ち理として誅戮に合す。もし凶を救うを以てこれを原せば則ち情は恕すべきに在り。然るにこの六三は「陰を以て陽に居り、下卦の上に処り、壮の甚だしきなり」。これを用いて衰危を救えば、則ち物の恃む所となり、所以に「凶事を用う」れば咎を免るるを得る、故に「これを益す、凶事を用う、咎なし」と言う。もし能く益を求むるに私己を為さず、志難を救うに在り、壮をなして亢極に至らず、能く時に適えば、これ信実ありて中行を得るなり、故に「孚あり中行」と言うなり。この「孚あり中行」の徳を用い、圭を執りて以て公に告ぐれば、公は必ず衰危を救うの事を以てこれに任ず、故に「公に告ぐるに圭を用う」と言う。

注の「陰を以て陽に居り」より「公に告ぐるに圭を用うなり」に至る。

正義に曰く、王に告ぐるには文徳を以て燮理し、天下の人をして安んぜしむるによろしく、恒に凶を救うを以て志を褊狭に用うべからざるなり。

周易正義小象伝

正義に曰く、「固有す」とは、その凶を救うを為すときは益を求むべからず、これを凶事に施して乃ち固くその功を有することを得るを明かすなり。

一撮金爻辞

六三・三爻下下:蹤もなく跡もなし、遠近ついに尋ね難し。旱海に舟を行るなかれ、何ぞ空しく力を費やすを労せん。

出典