周易本義爻辞
陰柔にして不中正、動の極みに処りて頤に拂(もと)る。既に頤に拂れば、正しと雖もまた凶である。ゆえにその象占はこのようである。
第3爻
六三:頤に拂る。貞なれども凶。十年用うる勿れ、利する攸なし。
頤の六三は、正当な養いの道を外れて物欲や過度な刺激に溺れ、長期的な停滞や蹉跌を招く危険を警告する爻です。伝統的な解釈では、分に安んじない放縦な行動が長く尾を引く痛手となると戒められます。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 27 颐 — 第3爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/27/3
六三は陰柔で不当位であり、雷の震動の極みにあって軽挙妄動しやすいため、養いの道を大いに違える象とされます。爻辞に「貞凶、十年用うる勿れ」とあるように、易学の伝統ではこの過ちによる傷は容易に回復せず、長期間にわたり用をなさないと説かれます。今は無理に事を起こすべき時ではなく、欲望を自制して徹底的に原点を見つめ直す必要があります。
目先の成果や名声に目が眩み、倫理や組織の基本規律を無視して突っ走ると、業界や組織内での信用を決定的に失う恐れがあります。小象伝が「道大いに悖るなり」と断じるように、道理に反した野心は長期的なキャリアの停滞をもたらしかねません。焦って打開を図ろうとせず、謙虚にこれまでの振る舞いを省みて基礎を固め直すことが先決です。
物質的な条件や外見上の見栄ばかりを優先し、精神的な信頼や誠実さを軽視した交際を続けると、関係は修復困難な破綻を迎えかねません。表面的な欲求を満たすだけの繋がりは脆く、一度失われた信頼を取り戻すには長い時間を要します。見せかけの華やかさに惑わされず、互いの内面を尊重し合える真摯な絆を築き直すことが肝要です。
一攫千金を狙った投機や、身の丈を超えた過剰な消費に走ることは、資産基盤を根本から揺るがす深刻な打撃となり得ます。正当な蓄財の原理を無視して欲望のままに動けば、長期間にわたる経済的停滞から抜け出せなくなるリスクがあります。リスクの高い取引や無駄な出費を直ちに断ち、地道な生活基盤の再建に専念しましょう。
十年用うる勿れとは、道大いに悖ればなり。
周易本義爻辞
陰柔にして不中正、動の極みに処りて頤に拂(もと)る。既に頤に拂れば、正しと雖もまた凶である。ゆえにその象占はこのようである。
伊川易伝爻辞
頤の道はただ正のみにして吉である。六三は陰柔の質を以て不中正に処り、また動の極みにある。これ柔邪不正にして動く者である。その養いはかくのごとく、頤の正道に違拂す。ここを以て凶なり。頤の正を得れば養うところみな吉であり、養を求めて人を養えば義に合い、自養すればその徳を成す。三は乃ち正道に違拂す。ゆえに「十年用うる勿れ」と戒む。十は数の終極であり、終にいかなる時も用いるべからず、往くとして利するところなし、というを謂う。
伊川易伝小象伝
終に用いるべからずと戒むるゆえんは、その由るところの道が大いに義理に悖るを以てなり。
周易注爻辞
不正を履みて以て上を養い、上を納(い)るるに諂を以てする者なり。養正の義に拂く、故に「頤に拂く、貞凶」と曰う。頤に処りて此の行いを為さば、十年棄てらるる者なり。行いを斯こに立てば、施すとして利ある無し。
周易正義爻辞
正義に曰く、「拂頤貞凶」とは、拂は違なり。不正を履みて以て上九を養うは、これ自ら上を納るるに諂媚を以てする者なり。養正の義に違く、故に頤に拂き貞にして凶ありと曰う。行いを為すこと此の如くなれば、十年に至ると雖も猶お用いる勿くして見棄てらるるなり、故に「十年用うる勿れ」と曰う。行いを此に立つれば、故に利する所無きなり。
周易正義小象伝
正義に曰く、「十年用うる勿れ」の義を釈す。その上を養うに諂媚を以てするを以て、則ち正道において大いに悖乱す。「十年用うる勿れ」として見棄てらるるを解くなり。
一撮金爻辞
六三・三爻(下下):事は休(や)むに宜しく、理は多く錯(たが)う。日は雲中に掩われ、空しく担閣(とどこおり)を成す。