周易本義爻辞
六五は上九の養に頼りて以て人を養う。これ物は上九に由りて養わるるなり。位高く任重し、ゆえに厲(あや)うけれども吉なり。陽剛にして上にあり、ゆえに川を渉るに利し。
第6爻
上九:頤に由る。厲うけれども吉。大川を渉るに利あり。
山雷頤の上九は、最高位の剛健な指導者として万民を養い支える責任の頂点を象徴します。伝統的解釈では、重責ゆえの危機感を忘れずに進むことで大きな慶びと大業の成就をもたらす爻とされています。
AIにこのページを聞いてみる
リンクはプロンプトを事前入力するだけで送信しません — 主導権はあなたに。リンクが効かない場合は下のプロンプトをコピーしてください。
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 27 颐 — 第6爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/27/6
上九は卦の最上位にある陽剛として、頤の卦全体を養育する根本の源泉であり、「頤に由(よ)る」と称されます。小象伝が「大いに慶び有る也」と称える通り、天下を利する力を持つ一方で、責任の重さゆえに「危(あや)うけれども吉」と戒められています。自らの影響力の大きさに常に謙虚な警戒心を持ちながら進むことで、大きな困難をも乗り越える道が開かれます。
組織の柱石や事業の牽引役として、自らの判断が多くの関係者の生活や命運を左右する重要な局面に立っています。重圧は極めて大きいものの、油断や慢心を排して緻密に準備を重ねれば、「大川を渉るに利ろし」の通り大きな挑戦や新天地の開拓を成し遂げられます。重責を恐れず引き受け、細心の注意を払ってチームを導くことで確固たる成果を築けます。
パートナーシップや家族関係において、自分が精神的・物質的な大黒柱として相手を支え導く役割を担う時です。背負う責任の重さに疲れを感じる瞬間があっても、互いを守り抜く覚悟を行動で示すことで深い信頼関係が育まれます。頼れる存在として惜しみない愛情と責任感を注ぐことが、二人の未来を明るく切り開く力となります。
全体を見渡す確かな力量があり、自身のみならず周囲をも潤すような規模の大きな経済活動に適した状態です。ただし巨額の資金や大きなプロジェクトを動かす時ほど、徹底したリスク管理と市場への畏怖を失わない姿勢が不可欠です。責任ある計画と厳格な資金管理を貫くことで、長期的で大きな実りへと結実していきます。
頤に由る厲吉は、大いに慶びあるなり。
周易本義爻辞
六五は上九の養に頼りて以て人を養う。これ物は上九に由りて養わるるなり。位高く任重し、ゆえに厲(あや)うけれども吉なり。陽剛にして上にあり、ゆえに川を渉るに利し。
伊川易伝爻辞
上九は剛陽の徳を以て師傅の任に居る。六五の君は柔順にして己に従い、己の養に頼る。これ天下の重任に当たり、天下はこれに由りて養わるるなり。人臣を以てこの任に当たるには、必ず常に危厲を懐けば吉なり。伊尹や周公のごときは何ぞ嘗て憂勤兢畏ならざらんや、ゆえに終吉を得たり。それ君の才足らずして己に頼り、身は天下の大任に当たれば、宜しくその才力を竭くして天下の艱危を救い、天下の治安を成すべし。ゆえに「大川を渉るに利し」という。君を得ることかくのごとく専らにして、任を受くることかくのごとく重きに、もし天下の艱危を救わずんば、何ぞ委遇と称してこれを賢と謂うに足らんや。当に誠を尽くし力を竭くして顧慮すべからず、然れども惕厲は忘るべからざるなり。
伊川易伝小象伝
上九の大任に当たることかくのごとく、能く兢畏することかくのごとくなれば、天下はその徳沢を被る。これ大いに福慶あるなり。
周易注爻辞
陽を以て上に処りて四陰を履む。陰は独り主と為る能わず、必ず陽を宗とす。故にこれに由りてその養を得ざる莫し、故に「頤に由る」と曰う。衆陰の主と為れば褻瀆すべからず、故に厲うして乃ち吉なり。風火家人の「悔厲」の義に似るあり。貴くして位無ければ、ここを以て厲うきなり。高くして民有れば、ここを以て吉なり。養の主と為りて物これに違う莫し、故に「大川を渉るに利し」となり。
周易正義爻辞
正義に曰く、「由頤」とは、陽を以て上に処りて四陰を履み、陰は独りその主と為る能わず、必ず陽に宗事す。衆陰はこれに由りてその養を得ざる莫し、故に「頤に由る」と曰う。「厲吉」とは、衆陰の主と為れば褻瀆すべからず、厳厲にして乃ち吉なり、故に「厲吉」と曰う。「利渉大川」とは、養の主と為れば為さざる所無く、故に「大川を渉るに利し」て慶びあるなり。故に《象》に「大いに慶び有るなり」と云う。