周易本義卦辞
窒は張栗の反。
訟は争い弁ずることである。上は乾で下は坎である。乾は剛で坎は険である。上は剛をもってその下を制し、下は険をもってその上を伺う。また内は険にして外は健となり、己は険にして彼が健となる。みな訟の道である。九二は中実にして上に応与なく、また憂いを加うるとなり、かつ卦変において遯より来たり、剛が来たりて二に居り下卦の中に当たる。孚(まこと)ありて窒(ふさ)がるを見、よく懼れて中を得る象がある。上九は過剛にして訟の極みに居り、終にはその訟を極むる象がある。九五は剛健中正をもって尊位に居り、大人の象がある。剛をもって険に乗り、実をもって陥を踏むは、大川を渉るに利ろしからざる象がある。ゆえに占う者に戒めて、必ず争弁の事があり、その処するところにしたがって吉凶となすのである。