周易本義爻辞
六三は陰柔にして中正ならず、また説(よろこ)びの主なれば、女の不正にして人のこれ取るもの莫き者なり。ゆえにいまだ適く所を得ずして反り帰りて娣となるの象となす。あるいは曰く、須は女の賤しき者なりと。
第3爻
六三:妹を帰がするに須(また)を以てす。反(かえ)りて帰ぐに娣を以てす。
六三は自らの分を越えて主役の座を望み、結果として挫折して本来の控えめな立場へと押し戻される戒めを表します。身の丈に合わない背伸びや虚勢を捨て、現状の立ち位置を素直に受け入れる謙虚さが必要です。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 54 归妹 — 第3爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/54/3
六三は下卦兌の極みにあり、陰柔かつ不中不正のまま九二の上に乘ずる不安定な位置にあります。伝統的な解釈では、正当な立場を求めながら礼節を欠いて拒絶され、再び低い地位へと戻る「反帰以娣」の恥辱が描かれ、象伝も「未当也」と厳しく戒めます。之卦が雷天大壮となることからも、勢いに任せた無謀な進出が破綻を招く力学が示唆されています。虚勢を張って強引に前へ出ようとせず、身の程を弁えて退くことが傷を最小限に抑えます。
実力や準備が伴わないまま分不相応な昇進や権限を狙うと、周囲からの反発を招き立場を危うくする恐れがあります。小手先の技巧や関係性への依存で主導権を握ろうとする試みは、かえって自らの信用を損なう結果に終わりかねません。背伸びをやめて基本業務に立ち返り、地道に力量を蓄えることが失地回復の近道です。
相手に対して過剰な期待を寄せたり、見栄を張って相手より優位に立とうとすると、関係がぎくしゃくして冷淡な対応を受けることになります。虚飾を取り繕うよりも、自らの未熟さを認めてありのままの誠意を示すことが関係修復の前提となります。傲慢さを手放して対等で素直な態度を取り戻すことが、失望を防ぐ唯一の手段です。
安易な儲け話や分不相応なステータス誇示のための浪費により、資金繰りが急速に悪化しやすい状況です。一攫千金を狙った無謀な取引は手痛い損失を招き、結局は元の慎ましい生活水準へ戻らざるを得なくなります。見栄による出費を厳しく戒め、身の丈に合った収支管理へ直ちに立ち戻るべきです。
妹を帰がするに須を以てすとは、未だ当たらざるなり。
周易本義爻辞
六三は陰柔にして中正ならず、また説(よろこ)びの主なれば、女の不正にして人のこれ取るもの莫き者なり。ゆえにいまだ適く所を得ずして反り帰りて娣となるの象となす。あるいは曰く、須は女の賤しき者なりと。
周易本義小象伝
九四は陽をもって上体に居りて正応なし。賢女の軽々しく人に従わずして、期を愆(あやま)ちてもって帰ぐ所を待つ象なり。正しく六三と相反す。
伊川易伝爻辞
三は彼の下の上に居り、本より賤しき者にあらず。徳を失いて正応なきをもって、ゆえに帰ぐこと有らんと欲していまだその帰ぐを得ざるとなす。須は待つなり。待つとはいまだ適く所有らざるなり。六は三に居りて位に当たらず、徳不正なり。柔にして剛を尚(たっと)び、行うこと順ならず。説の主となりて説びをもって帰ぐを求め、動くこと礼にあらず。上に応なくこれを受くる者なし。適く所なし、ゆえに待つなり。女子の処ることかくのごとくなれば、人誰かこれを取らん。もって人の配となるべからず。まさに反り帰りて娣媵たらんことを求むればすなわち可なり。不正をもってその所を失えばなり。
伊川易伝小象伝
未だ当たらずとは、その処、その徳、その帰ぐを求むるの道、皆当たらず。ゆえにこれを取る者なし。待つ所以なり。
周易注爻辞
室主猶お存するに、進まんことを求む。進むにいまだ時に値(あ)わず、ゆえに須(ま)つあるなり。もって進むべからず、ゆえに「反り帰り」て時を待ち、「娣をもって」乃ち行くなり。
周易正義爻辞
正義に曰く、「妹を帰がすに須をもってす」とは、六三は「帰妹」の時に在りて下体の上に処り、室主たらんと欲し求むる象あり。しかるに居りて位に当たらざれば、これ室主独り存するなり。室主すでに存するに、進まんことを欲し求むるは、いまだその時に値わざるとなす。未だその時に当たらざれば、すなわち宜しく待つあるべし。ゆえに「妹を帰がすに須をもってす」と言うなり。「反り帰るに娣をもってす」とは、既にして須つありて進むべからざれば、宜しく反り帰りて時を待ち、娣をもって乃ち行くべし。ゆえに「反り帰るに娣をもってす」と言うなり。
周易正義小象伝
正義に曰く、「未だ当たらざるなり」とは、未だその時に当たらず、ゆえに宜しく待つあるべきなり。