伊川易伝爻辞
九は陽を以て四に居る。四は上体にして地の高きなり。陽剛は女子においては正徳賢明なる者なり。正応無く、未だその帰(とつ)ぐを得ざるなり。時を過ぎて未だ帰がず、故に「期を愆(す)ぐ」と云う。女子、貴高の地に居り、賢明の資有り、人情の娶らんと願う所なれば、その期を愆ぐるは乃ち時有るとなす。蓋し自ずから待つ有りて、売れざるに非ざるなり。佳配を得て後に往くなり。九は四に居り、当位ならずと雖も柔に処るは乃ち婦人の道なり。応無きを以て期を愆ぐるの義となすも、聖人の理を推すに、女の賢にして期を愆ぐるは、蓋し待つ有ればなり。