East Almanac
日本語

53. 风山漸 (渐)

第5爻

この爻が動けば に変じる 52. 艮為山 (艮)
九五:鴻、陵(おか)に漸む。婦三歳孕まず、終(つい)にこれに勝つもの莫(な)し、吉なり。

現代解釈

九五は高台に達した鴻のように、長きにわたる停滞や試練を乗り越えて正当な大願を成就させる好機を示します。誠実さを貫いて積み重ねてきた努力が、ついに誰にも妨げられない確固たる成果として結実します。

AIにこのページを聞いてみる

リンクはプロンプトを事前入力するだけで送信しません — 主導権はあなたに。リンクが効かない場合は下のプロンプトをコピーしてください。

プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 53 渐 — 第5爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/53/5

易の占い

剛健中正にして尊位に座し、六二と呼応し合う理想的な配置ですが、中間の爻による隔たりから「三歳孕まず」という長期の試練を経るとされます。しかし小象伝が「終にはこれに勝つことなし、願う所を得るなり」と説くように、正義と誠実の積み重ねは最終的に障害を打ち破り吉祥を導きます。之卦が艮為山となることは、頂点に達した際にも静けさと節度を保つことの重要性を示唆しています。これまでの忍耐が実を結び、大いなる目的がしかるべき形で達成されます。

仕事・キャリア

長期間にわたり停滞していた案件や評価が滞っていた努力が、正当な承認を得て一気に前進へと向かいます。周囲からの信頼を一身に集め、リーダーシップを発揮して組織を牽引できる充実した局面を迎えています。これまでの忍耐強い取り組みが報われ、目指してきた重要な目標がついに達成へと至ります。

恋愛・対人

周囲の反対やすれ違い、物理的な距離などによる長い試練の時期を乗り越え、ふたりの想いが深く結実します。時間をかけて育まれた信頼は誰にも揺るがせない絆となり、将来への確固たる誓いへと発展していくでしょう。誠実に待ち続けた日々の積み重ねが、揺るぎない幸福となって返ってきます。

金運

長期にわたり継続してきた計画や事業が熟成し、極めて大きく安定したリターンをもたらす実りの段階です。一時的な浮利ではなく、揺るぎない土台に支えられた正当な富として資産が拡大していきます。焦らずじっくりと育ててきた資産設計が、期待通りの確かな成果となって現れます。

参考資料

原文

小象伝

終にこれに勝つもの莫く吉なりとは、願う所を得るなり。

古典注釈

周易本義爻辞

陵は高き阜(おか)なり。九五は尊に居り、六二の正応下に在りて三四の隔つる所となる。然れども終にその正を奪う能わず。ゆえにその象はこのごときのようであり、占う者かくのごとくなればすなわち吉なり。胡氏・程氏皆云わく、「陸」はまさに「逵」と作(な)すべく、雲路を謂うと。今、韻をもってこれを読めば良(まこと)に是なり。儀は羽旄旌纛の飾りなり。上九は至高にして人位の外に出づ。しかるにその羽毛は用いてもって儀飾となすべし。位極めて高しと雖も、無用とならざるの象なり。ゆえにその占いはかくのごとくなればすなわち吉となす。

伊川易伝爻辞

陵は高阜なり。鴻の止まる所の最高処なり。君の位を象(かたと)る。尊位を得と雖も、然れども漸の時、その道の行わるるは固よりまた遽かにあらず。二と正応をなし中正の徳同じきも、乃ち三・四に隔てらる。三は二に比し、四は五に比す。皆その交わりを隔つる者なり。未だ即ち合すること能わず、ゆえに三歳孕まず。然れども中正の道は必ず亨るの理あり。不正豈によくこれを隔害せんや。ゆえに終にこれに勝つこと能うもの莫し。ただその合することに漸あるのみ。終にその吉を得るなり。不正をもって中正に敵するは一時の為すところのみ。久しくしてそれよく勝たんや。

象に曰く、「終にこれに勝つ莫き吉は、願う所を得るなり」。君臣中正をもって相交われば、その道まさに行わるべし。その間を間(へだ)つる者ありと雖も、終に豈によく勝たんや。徐(しず)かに必ずその願う所を得るは、すなわち漸の吉なり。

周易注爻辞

陵は陸に次ぐ者なり。進みて中位を得るも、三・四に隔てられてその応と合することを得ず。ゆえに「婦三歳孕まず」なり。おのおの正を履みて中に居れば、三・四はその涂(みち)を久しく塞ぐこと能わざる者なり。三歳を過ぎずして、必ず願う所を得ん。進みて以て邦を正せば、三年にして成ることあり。成ればすなわち道済(すく)わる。ゆえに三歳を過ぎざるなり。

周易正義爻辞

「九五鴻漸于陵」から「終莫之勝吉」に至るまで。

正義に曰く、「鴻陵に漸む」とは、陵は陸に次ぐ者なり。九五は中位に進み、尊高に処る。ゆえに「鴻陵に漸む」と言う。「婦三歳孕まず」とは、応二に在るも三・四に隔てられ、その応と合することを得ず。これ二・五の情意、徒らに相感説するも、隔礙して交わらざるなり。ゆえに「婦三歳孕まず」と言うなり。「終にこれに勝つ莫くして吉なり」とは、然れども二と五合し、おのおの正を履みて中に居る。三・四はその路を久しく塞ぐこと能わず、終にその懐う所を遂ぐるを得たり。ゆえに「終にこれに勝つ莫くして吉なり」と言うなり。

注に「進みて以て邦を正す」から「三歳を過ぎず」に至るまで。

正義に曰く、「進みて以て邦を正し、三年にして成ることあり」とは、九五は尊に居り位を得たり、ゆえに「進みて以て邦を正す」と言うなり。三年にして成ることあれば、すなわち三・四はその路を塞ぐことを敢えてせず。ゆえに「三歳を過ぎず」と言うなり。正義に曰く、「願う所を得るなり」とは、願う所は二と好を合するに在り。すでに各々中正を履めば、これに勝つこと能うものなし。ゆえに終にその願う所を得るなり。

出典