周易本義爻辞
衎は苦旦の反。
磐は大石なり。漸く水に遠ざかり、磐に進みて益々安し。衎衎は和楽の意。六二は柔順中正にして、その漸をもって進み、上に九五の応あり。ゆえにその象はこのごときのようであり、占いはすなわち吉なり。
第2爻
六二:鴻、磐(いわ)に漸む。飲食衎衎(かんかん)たり、吉なり。
六二は中正の徳を備え、平らかな大岩の上で群れとともに飲食を楽しむ雁のように、着実な歩みの中で豊かな実りを享受する時を示します。足場を固めて道理にかなった進み方をしていれば、穏やかで確実な幸福が得られます。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 53 渐 — 第2爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/53/2
下卦の艮にあって中正を得ており、尊位にある九五と正応の関係を築いています。小象伝が「素飽せず」と述べるように、得られる恵みは偶然の幸運ではなく、分に即した実直な歩みの正当な報酬と解釈されます。之卦が風に従う巽為風となることも、計画が自然な調和とともに進展することを示唆しています。無理に背伸びせず今の足場を大切にすることが、安泰をもたらす鍵となります。
職務や役割に対する適性が高く、着実な実績の積み重ねが周囲や上層部から正当に評価される好調期です。これまでの地道な下積みが実を結び、職場の人間関係や環境にも恵まれて安定した手応えを得られます。目の前の担当業務に誇りを持って丁寧に向き合い続けることで、安定した評価を維持できます。
お互いの価値観や立場を尊重し合える、極めて穏やかで信頼に満ちた関係が育まれます。日常の何気ない食事や会話の時間を共有することで、派手さはなくとも揺るぎない絆が深まっていくでしょう。日々のささやかな団らんを大切に慈しむことが、ふたりの絆をいっそう確かなものにします。
本業を通じた堅実な収入基盤が確立されており、収支のバランスが良くゆとりを持ったやりくりが可能です。伝統的な見立てでも、自らの働きに応じた正当な利益を安心して受け取れる流れとされます。投機的な冒険を避け着実な蓄えを維持することが、長期的な安心感につながります。
飲食衎衎たりとは、素(むな)しく飽かざるなり。
周易本義爻辞
衎は苦旦の反。
磐は大石なり。漸く水に遠ざかり、磐に進みて益々安し。衎衎は和楽の意。六二は柔順中正にして、その漸をもって進み、上に九五の応あり。ゆえにその象はこのごときのようであり、占いはすなわち吉なり。
周易本義小象伝
「素飽」は詩に言う「素餐」のごとし。道をもってこれを得れば、すなわち徒らに飽くこととなさずしてこれに処ること安し。
伊川易伝爻辞
二は中に居り正を得、上は五に応ず。進むことの安裕なる者なり。ただ漸に居るがゆえに進むこと速やかならず。磐石の安平なるは、江河の浜の有する所の象なり。進むことの安きこと干より磐へ至るもまた漸進なり。二と九五の君とは中正の道をもって相応ず。その進むことの安固平易なるはこれに加うるもの莫し。ゆえにその飲食和楽して衎衎然たり。吉なるは知るべきなり。
伊川易伝小象伝
爻辞はその進むことの安平なるをもって、ゆえに飲食和楽を取りて言となす。夫子、後人の未だ諭(さと)らざるを恐れ、またこれを釈して云わく、中正の君子、中正の主に遇い、漸く上に進みてまさにその道を行いて以て天下に及ぼさんとす。いわゆる飲食衎衎とは、その志を得て和楽するを謂う。空しく飲食に飽くるのみを謂うにあらざるなり。素は空なり。
周易注爻辞
磐は山石の安らかなる者なり。進みて位を得、中に居りて応ず。本より禄養なきに、進みてこれを得たり。その歓楽たること、願望これに先立つもの莫し。
周易正義爻辞
「六二鴻漸」から「衎衎として吉」に至るまで。
正義に曰く、磐は山石の安らかなる者なり。衎衎は楽なり。六二は「進みて位を得、中に居りて応ず」、河の安き地を得たり。ゆえに「鴻磐に漸む」と言う。すでに安んずべき地を得たり、ゆえに「飲食衎衎」然として、楽しみて吉福を獲得するなり。ゆえに「鴻磐に漸む、飲食衎衎として吉なり」と言うなり。
注に「磐は山石の安らかなる者なり」とあるについて。
正義に曰く、馬季良云わく、「山中の石磐紆たり、ゆえに磐と称す」と。鴻は水鳥にして、山石陵陸に集う禽にあらず。しかるに爻辞にこれをもって「鴻漸」と言う者は、蓋し漸の義たる、漸漸として高きに之(ゆ)く。ゆえに山石陵陸を取りて、もって漸高の義に応ず。重ねて水鳥に繋がらざるなり。
周易正義小象伝
正義に曰く、「素飽せざるなり」とは、素は故なり。故に禄養なきに、今日これを得たり。ゆえに「願望これに先立つもの莫し」なり。
一撮金爻辞
六二の二爻は上上なり。閬苑に一時春めき、庭前の花柳新たにす。鵲の声好信を伝え、草木自ずから欣欣たり。