East Almanac
日本語

39. 水山蹇 (蹇)

第1爻

この爻が動けば に変じる 63. 水火既濟 (既济)
初六。往けば蹇み、来れば誉あり。

現代解釈

蹇卦の初六は、険難の入口にありながら進むのを止め、時機を待つ慎重さを象徴する爻です。無謀な突進を避けて踏みとどまることで災いを免れ、かえって高い信用と名誉を得られる道理が示されています。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 39 蹇 — 第1爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/39/1

易の占い

最下位にある初六は柔弱で力不足であり、対応する六四の助けも得られないため、無理に進めば困難に呑み込まれる立ち位置にあります。小象伝が「待つによろしきなり」と説くように、険難を察して自ら退き待機することが、結果として既済の調和へ近づく賢明な選択となります。今は強引に前進せず状況を見守ることが、安全と信頼を守る最善の道です。

仕事・キャリア

新規事業や職場の新しい環境において、開始早々に大きな壁や制度的障害に直面しやすい局面です。無理に突破を試みて失敗するよりも、現状の難しさを正確に伝えて一時待機を選ぶほうが、誠実で分別ある人物として周囲の評価を高めます。立ち止まって状況を再点検する慎重な態度が、職場での確かな信頼につながります。

恋愛・対人

関係の始まりにおいて違和感や環境の壁を感じたなら、性急に白黒をつけたり無理に関係を進展させようとしたりするのは得策ではありません。適度な距離を保ち、礼儀正しく落ち着いた態度を崩さないことで、相手に安心感と好印象を残すことができます。焦らずお互いのペースを尊重する姿勢が、将来に向けた健やかな関係の土台となります。

金運

新しく始めた投資や事業計画に初期の段階でリスクの兆候が見えたなら、追加資金の投入を直ちに止めるべき局面です。伝統的な財運の教えでは、初期のつまずきに執着せず冷静に撤退することが、大きな損失を防ぐ優れた自律心と評価されます。無理に挽回を図らず手元資金を保全することで、資産の安全をしっかりと確保できます。

参考資料

原文

小象伝

往けば蹇み来れば誉ありとは、待つに宜しきなり。

古典注釈

周易本義爻辞

往けば険に遇い、来れば誉れを得。

伊川易伝爻辞

六は蹇の初めに居り、往き進めば則ち益々蹇に入る、往けば蹇なり。蹇の時に当たり、陰柔にして援無くして進まば、その蹇なること知るべし。来とは往に対するの辞なり。上に進めば則ち往となり、進まざれば則ち来となる。止まりて進まざるは、是れ機を見て時を知るの美あり、来れば則ち誉れあるなり。

伊川易伝小象伝

まさに蹇の初め、進めば則ち益々蹇なり。時の未だ進むべからざるなり。故に宜しく機を見て止まり、以て時を待ち、行うべくして然る後に行うべきなり。諸爻皆蹇にして往けば難あり来れば善しとす。然らば則ち蹇を出づるの義無きか。曰く、蹇に在りて往けば則ち蹇なり。蹇終ゆれば則ち変ず、故に上六には已に碩大の義あり。

周易注爻辞

難に処るの始め、止に居るの初め、独り前識を見、険を睹て止まり、以てその時を待つ、知なるかな!故に往けば則ち蹇に遇い、来れば則ち誉れを得。

周易正義爻辞

正義に曰く、初六は蹇の初めに処り、往けば則ち難に遇い、来れば則ち誉れを得。初は艮の始めに居り、是れ能く険を見て止まるなり。険を見て往かざるは、則ち是れ来りて誉れを得るなり、故に「往けば蹇にして来れば誉あり」と曰う。

周易正義小象伝

正義に曰く、「宜しく待つべし」とは、既に「往けば則ち蹇に遇う」が故に、宜しく止まりて以て時を待つべきなり。

一撮金爻辞

初六、初爻、下の中:岸広く水深くして舟は落ちやすく、路遥かに山険しくして歩み行き難し。行脚を重ねて自ずから通津の日あらんも、目下は香消えて月いまだ明らかならず。

出典