East Almanac
日本語

29. 坎為水 (坎)

第2爻

この爻が動けば に変じる 8. 水地比 (比)
九二:坎に険あり、求めて小しく得。

現代解釈

坎為水の九二は、依然として険難に囲まれながらも、中正の徳によって身近な小さな成果を手に入れる道筋を示しています。古典の解釈では、まだ苦境を完全には脱していないものの、中道を守ることで着実に地歩を固められる局面とされます。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 29 坎 — 第2爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/29/2

易の占い

九二は下卦の坎の中で険難のただ中にありますが、陽剛にして中位を得ており、変卦は人々が親しみ助け合う水地比へと移行します。『小象伝』が「いまだ中を出でざるなり」と評するように、険阻から脱出仕切れてはいないものの、剛健と節度を保つことで周囲と協調し着実な進展を遂げられます。伝統的な見解では、一挙に大業を成し遂げようと焦るのではなく、身の丈に合った着実な成果を積み重ねることが推奨されます。全体の一括解決を急がず、手の届く身近な課題を着実に解消していくことが大切です。

仕事・キャリア

業務環境には依然として強い制約や困難が残るものの、確かな実務力と公正な姿勢を保つことで局所的な成果を収められます。変卦の比卦が暗示するように、信頼できる同僚や連携先と地道に手を組むことが日々の業務を安定させる鍵となります。組織全体の構造問題を一度に覆すことは難しくとも、目の前の個別トラブルを着実に片付ける力は十分に備わっています。分相応の小さな実績を確実に積み上げ、周囲からの信頼を盤石にしていきましょう。

恋愛・対人

関係にはまだわだかまりや現実的な課題が残るものの、日常の細やかな心配りを通じて少しずつ温かさを取り戻せる時期です。古典が「小を得るを求む」と教えるように、大きな約束や急激な進展を迫るより、ささやかな妥協や優しい言葉の積み重ねが凍りついた空気を溶かします。比の象意を活かし、議論の勝ち負けにこだわるのではなく、相手によりそう誠意を重視することが有効です。日々の何気ない配慮を大切にして、互いの信頼関係をゆっくりと再構築してください。

金運

大きな利益や急激な収支改善を望むには厳しい環境ですが、手堅い少額の確保や日常的な資金繰りには十分な活路があります。変卦が比卦であることから、信頼のおける相手との健全な取り引きや透明性の高い協力を通じて当座の安定を保つことが示唆されます。リスクの高い拡張路線は避けるべきですが、堅実な管理を続ければ足元を確実に固めることができます。欲を出さずに小口の収支を地道に整え、着実に財政基盤を守りましょう。

参考資料

原文

小象伝

求めて小しく得とは、未だ中を出でざればなり。

古典注釈

周易本義小象伝

重険の中に処し、いまだ自ら出づる能わず。ゆえに「険あり」の象となす。然れども剛にして得中す、ゆえにその占は求めて小しく得るべしとなす。「枕」は針甚の反。

陰柔にして中正ならず、重険の間に履(ふ)み、来往みな険にして、前は険にして後は枕(よ)りかかり、その陥ること益々深く用うべからざるなり。ゆえにその象占がかくの如し。枕は倚り着きていまだ安からざるの意。

伊川易伝小象伝

二は坎険の時に当たり、上下の二陰の中に陥る。すなわち至険の地であり、これ険があることである。然れどもその剛中の才は、いまだ険中を出づる能わずといえども、また小しく自ら済うことができ、初の益々深険に陥るがごときには至らない。これ求むるところ小しく得るということである。君子の険難に処して自ら保つ能うものは剛中のみである。剛なれば才は以て自ら衛るに足り、中なれば動きて宜しきを失わない。中である。

まさに二陰に陥される所となり険の地に在るが、剛中の才をもって深険に陥るに至らないのは、求むるところ小しく得るということである。然れどもいまだ坎中の険を出づる能わないのである。

周易注小象伝

履みてその位を失う、ゆえに「坎」という。上に応援なし、ゆえに「有險」という。坎にして険あり、いまだ険の中を出づる能わざるなり。中に処して初と三に相得る、ゆえに「求小得」とすべし。初と三はいまだもって援けとなすに足りず、ゆえに「小得」という。中である。

周易正義小象伝

正義に曰く、「坎有險」とは、履みてその位を失うゆえに「坎」という。上に応援なし、ゆえに「有險」という。すでに坎難に在りてまた険に遇い、いまだ険の中を出づるを得ず。ゆえに『象』に「未出中也」という。「求小得」とは、陽をもって中に処し、初と三が来たりて附くゆえに「求小得」とすべし。初と三は柔弱にして、いまだもって大いなる援けとなすに足らず、ゆえに「求小得」というのである。

一撮金爻辞

九二・二爻(下中):夢裏に江水を説くも、波深くして釣を下し難し。利名終には望み有るも、目下は未だ顔を開かず。

出典