East Almanac
日本語

29. 坎為水 (坎)

第6爻

この爻が動けば に変じる 59. 风水渙 (涣)
上六:係ぐに徽纆を用い、叢棘に寘く。三歳得ず、凶。

現代解釈

坎卦の上六は険難の極みにあり、道を見失って身動きが取れなくなる厳しい束縛の象です。伝統的な易注では、度重なる過失や頑なな態度が原因で長期の停滞に陥るため、深い内省と忍耐が必要であると説かれます。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 29 坎 — 第6爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/29/6

易の占い

上六は険しい淵の最上段に位置し、柔軟な陰が陽に乗る形で孤立を深め、風水渙へと変じます。爻辞にある「徽纆を用て係ぎ、叢棘に寘く」との描写は、古典解釈において厳しい規約や自縄自縛によって自由を奪われる状態の象徴とされます。焦って抵抗したり無理に脱出しようとすれば、かえって傷口を広げて長期的な苦境を招きかねません。現実の制約を謙虚に受け止め、静かに時節の好転を待つ忍耐が求められます。

仕事・キャリア

これまでの強引な進め方やルール軽視が露呈し、厳しい処分や身動きの取れない立場に追い込まれる懸念があります。現状打破を試みて自己弁護や強弁に走れば、周囲の反発を強めて拘束がさらに長期化しかねません。古典の教えが説くように、過ちを率直に認めて課された規律に静かに従うことが再起への唯一の道となります。今は派手な挽回を諦め、指示や制約を受け入れながら信頼回復の基礎を地道に築いてください。

恋愛・対人

関係性が完全に膠着し、過度な執着や不信感という棘に絡み取られて互いを苦しめ合っている状態です。相手を意のままに操ろうとしたり無理な復縁を迫る行為は、かえって痛みを長引かせる結果になりかねません。伝統的な読み解きでは、この執着を手放すには相応の歳月と徹底した距離感が必要であると警告されます。不健全なもつれから静かに身を引き、自身の傷を癒やすための十分な時間と空間を確保してください。

金運

資産の深刻な固定化や債務問題が表面化し、身動きが取れないほど経済的な自由度が狭まる気配があります。「三歳得ず」という爻辞の警告どおり、失った流動性や財務の傷を修復するには年単位の長い忍耐が不可欠です。一発逆転を狙った投機や安易な借入は事態を致命的に悪化させるため、絶対に避けるべき局面です。現実の返済や固定費の削減を淡々と受け入れ、長期計画に基づいて立て直しを図ってください。

参考資料

原文

小象伝

上六の道を失うは、凶なること三歳なり。

古典注釈

周易本義爻辞

「纆」の音は墨。「寘」の音は置。

陰柔をもって険の極みに居るゆえに、その象占がかくの如くである。

伊川易伝爻辞

上六は陰柔をもって険の極に居り、その陥ること深き者である。その陥ることの深きをもって牢獄を喩えとなす。これを繋縛するに徽纆をもってし、因りて叢棘の中に寘(お)くがごとし。陰柔にして陥ること深く、それ出づる能わざるなり。ゆえに三歳の久しきに至りても免るるを得ずという。その凶は知るべし。象に曰く、「上六は道を失いて凶なること三歳なり」と。

陰柔をもって自ら極険の地に処す、これその道を失うなり。ゆえにその凶は三歳に至るのである。三歳の久しきにして免るるを得ざるは、終凶の辞である。久を言うに十というあり、三というあり、その事に従うなり。獄に陥りて三歳に至るは久の極みである。他卦の年数をもって言うものも、またおのおのその事による。「三歳興らず」「十年乃ち字す」のごときがこれである。

周易注爻辞

険峭の極みにして昇るべからざるなり。厳法峻整にして犯し難きなり。宜しく囚執されて思過の地に寘かるべし。三歳とは険道の平らぐ時である。険は終わりて乃ち反(かえ)る。ゆえに三歳は自修するを得ず、三歳にして乃ち復することを求むべし。ゆえに「三歳得ずして凶なり」という。

周易正義爻辞

正義に曰く、「系用徽纆寘于叢棘」とは、険峭の極にして昇り上るべからず。厳法峻整にして犯し触れ難し。上六はこの険峭の処に居り、その峻整の威を犯す。ゆえに繋がれてその徽纆の縄を用いられる。「寘于叢棘」とは、囚執の処をいい、棘の叢をもってこれを禁ずるなり。「三歳不得凶」とは、険道いまだ終わらず、三歳以来いまだその吉を得ずして凶あるをいう。険は終わりて乃ち反る、もし能く自修せば三歳にしてのちに復し自新することを求むべし。ゆえに『象』に「上六失道凶三歲也」という。道を失うの凶は、ただ三歳ののちに免るべしと言うのである。

一撮金爻辞

上九(上六)・六爻(下下):疑い疑い疑う、一番の笑いの後の一番の悲しみ。落紅地に満ちて人の掃う無く、独り西風に対いて黛眉を扶く。

出典