周易本義爻辞
祗は音其。
一陽下に復生し、復の主なづ。祗は抵(いた)るなり。また事の初めに居り、失うこと未だ遠からずして能く善に復り、悔いに抵(いた)らず。大善にして吉の道なり。故にその象占かくの如し。柔順中正にして初九に近く、能くこれに下る。復の休美にして吉の道なり。
第1爻
初九:遠からずして復る。悔いに至ることなく、元吉なり。
初九は卦の最下層から一陽が立ち上がり、道から外れそうになっても遠ざからないうちに速やかに正道へ戻る知恵を象徴します。古典易ではこの初動の素早い修正を修身の極致と称え、悔いを生むことなく大いなる吉を得ると説きます。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 24 复 — 第1爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/24/1
初九は陽位に正しく居て六四と応じ、「不遠復、祇悔無し、元吉」と称されるように、逸脱の端緒で直ちに向きを正す機敏さを持ちます。『小象伝』が「修身を以てするなり」と注釈するように、己を省みて過ちを直ちに改める倫理的態勢が強調されます。要するに、過ちに気づいた瞬間に速やかに原点へ戻ることで、失点を防ぎ最高の結果へと結びつきます。
業務において方針のわずかなズレや手順の錯誤、コミュニケーションの齟齬に気づいたなら、躊躇せず即座に軌道修正を図るべき時です。初期段階で素直にミスを認めて手当てする誠実な姿勢は、被害を未然に防ぐだけでなく、周囲からの確固たる信頼をも勝ち得ます。要するに、小さな違和感を見逃さず早めに対処することが、長期的な成果と信用を守る鍵となります。
関係性の中で生じた些細な誤解や感情的な失言は、頑なにならず早い段階で素直に詫びることで速やかに氷解します。面子や意地に固執せず柔軟に関係を修復しようとする姿勢が、かえって二人の心理的距離を近づけ絆を深めます。要するに、プライドを手放して早めに歩み寄ることが、愛と信頼を保つ最も確かで賢明な方法です。
資産管理においては、投資判断の前提の誤りや計画の綻びに気づいた際、意地を張らず迅速に撤退・微修正を行う柔軟性が求められます。小さな損失の段階で素早く仕切り直すことで、元本を守り次の好機に向けた余力を万全に残すことができます。要するに、判断の誤りを早期に認めて潔く見直す姿勢こそが、財産を守り育てるための最大の防壁となります。
遠からずして復るとは、以て身を修むるなり。
周易本義爻辞
祗は音其。
一陽下に復生し、復の主なづ。祗は抵(いた)るなり。また事の初めに居り、失うこと未だ遠からずして能く善に復り、悔いに抵(いた)らず。大善にして吉の道なり。故にその象占かくの如し。柔順中正にして初九に近く、能くこれに下る。復の休美にして吉の道なり。
伊川易伝爻辞
復とは陽反り来復するなり。陽は君子の道、故に復を善に反るの義と為す。初は剛陽来復して卦の初めに処り、復の最も先なる者なり。これ遠からずして復るなり。失いて然る後に復ることあり、失わざれば則ち何の復ることか有らん。ただ失うこと遠からずして復れば、則ち悔いに至らず、大善にして吉なり。袛は宜しく音を袛とすべく、抵(いた)るなり。『玉篇』に云く「適(ゆ)くなり」と、義また同じ。「袛悔無し」とは悔いに至らざるなり。『坎卦』に「祗に既に平らかなり、咎無し」と曰うは、至りて既に平らかなるを謂うなり。顔子には形顕の過ち無く、夫子その庶幾を謂えるは、乃ち袛悔無きなり。過ち既に形(あら)われずして改むれば、何の悔いかこれ有らん。既に勉めずして中(あた)り、欲する所矩を踰えずと為す能わざれば、是れ過ち有るなり。然れどもその明にして剛なるが故に、一たび不善有れば未だ嘗て知らずんばあらず、既に知れば未だ嘗て遽(すみや)かに改めずんばあらず。故に悔いに至らず、乃ち遠からずして復るなり。袛は陸徳明音支。『玉篇』『五経文字』『群経音弁』並びに衣部に見ゆ。
象に曰く、「遠からずして復るは、以て身を修むるなり」と。遠からずして復るとは、君子のその身を修むる所以の道なり。学問の道は他無し、ただそれ不善を知れば則ち速やかに改めて以て善に従うのみ。
周易注爻辞
最も復の初めに処り、始めに復る者なり。復ること速やかならざれば、遂に迷凶に至らんも、遠からずして復り、悔いに幾(ちか)づきて反る。これを以て身を修むれば、患難遠ざかる。これを事に錯(お)かば、その始めは庶幾(ちか)からんか。故に「元吉」なり。
周易正義爻辞
正義に曰く、「遠からずして復る」とは、最も復の初めに処り、是れ始めて復る者なり。既に陽の復るに在りて、即ち能く従いてこれに復るは、是れ迷いて遠からず、即ち能く復るなり。「祗悔無く元吉」とは、韓氏云く「祗は大なり」と。既に能く速やかに復れば、是れ大きな悔い無く、大吉なる所以なり。
周易正義小象伝
正義に曰く、「遠からずして復る」を釈するなり。遠からず速やかに復る所以の者は、能くその身を修正し、過ち有れば則ち改むるを以ての故なり。