East Almanac
日本語

13. 天火同人 (同人)

第4爻

この爻が動けば に変じる 37. 风火家人 (家人)
九四:其の墉に乗る、攻むるに克わず、吉なり。

現代解釈

九四は城壁に登って攻勢に出ようとするものの、自らの理のなさを悟って思いとどまり、災いを未然に防ぐ英断を表します。過ちに気づいて分を守る「困じて則に反る」自省の姿勢こそが、結果として吉運を引き寄せます。

AIにこのページを聞いてみる

リンクはプロンプトを事前入力するだけで送信しません — 主導権はあなたに。リンクが効かない場合は下のプロンプトをコピーしてください。

プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 13 同人 — 第4爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/13/4

易の占い

上卦の初めに位置する九四は、剛気ゆえに争いに踏み込みかけるものの、義に適わない戦いであることを自覚して踏みとどまります。之卦の家人卦が示すように、外への攻撃的な進出をやめて内省と足元の充実に回帰することで、破滅を避けて吉を得ることができます。無意味な衝突の一歩手前で自らブレーキをかける自制心こそが、最大の危機回避となります。

仕事・キャリア

職場の対立や主導権争いにおいて、攻勢をかける手段を持っていたとしても、道理に欠ける衝突なら即座に撤回すべきです。『小象伝』が「困じて則に反る」と称えるように、非を認めて引き返す勇気は周囲からの評価を損ねるどころか信頼回復につながります。勝算や大義のない強引な主張を潔く取り下げることで、組織内の調和と自身の信用を守ることができます。

恋愛・対人

意地の張り合いや主導権争いで相手と激しく衝突しそうになっても、自ら矛を収めて譲歩することが関係を守る転換点となります。勝ち負けにこだわるのをやめて寛容な態度を示すことは、敗北ではなく愛情の本質に基づいた賢明な選択です。言い争いの勝ち負けを手放して一歩引く姿勢が、二人の間に温かな和解をもたらします。

金運

見込みの薄い法的な争いや、消耗戦になるだけの過度な競争からは、早期に手を引いて損失の拡大を食い止めるべきです。外に向けた無謀な対抗策を中止し、手元の資産と事業基盤の防衛に徹することが賢明です。引くべき時に迷わず引いて内部の地盤を固めることが、最終的な経済的安定を守る力となります。

参考資料

原文

小象伝

其の墉に乗るも、義として克たざるなり。其の吉なるは、則ち困みて則に反るなり。

古典注釈

周易本義爻辞

墉は音庸。剛にして中正ならず、また応与なし。また六二に同じからんと欲して三に隔てらる。ゆえに墉に乗じてこれを攻むるの象となす。しかれども剛をもって柔に居るがゆえに、自ら反りて攻むるに克(か)たざる象あり。占う者かくのごとくんば、すなわちこれ過ちを改むること能いて吉を得るなり。その墉に乗ずるは、すなわちその力の足らざるに非ざるなり。ひとえに義の克たざるをもって攻めざるのみ。義をもって断じ、困(くるし)みて法則に反(かえ)る能う。ゆえに吉なり。

伊川易伝爻辞

四は剛にして中正ならず、その志は二に同じからんと欲し、また五と仇となる者なり。墉垣は隔て限るゆえんなり。四は五に切近し、墉を隔つるがごとし。かつその墉に乗じてこれを攻めんと欲するの義は、直ならずして克たざるなり。いやしくも自ら義の直ならざるを知りて攻めざれば、すなわち吉となす。もしその邪欲をほしいままにし、義理を反思すること能わず、みだりに攻奪を行わば、その凶大なり。三は剛をもって剛に居る、ゆえにその強さを終えて反ること能わず。四は剛をもって柔に居る、ゆえに困みて反る能うの義あり。反る能えばすなわち吉なり。義を畏れて改むる能う、その吉や宜し。

象に曰く、その墉に乗ずるは義克たざるなり、その吉なるは困みて則に反ればなり。その墉に乗じてこれを攻むるに克たざるゆえんの者は、その義の克たざるをもってなり。邪をもって正を攻むれば義勝たざるなり。その吉を得るゆえんの者は、その義勝たずして困窮し法則に反るによるなり。二は衆陽の同じく欲する所なり。独り三・四に争奪の義ある者は、二爻が二・五の間に居ればなり。初と終とは遠きがゆえに義を取ること別なり。

周易注爻辞

上に処して下を攻め、力よく墉に乗ずる者なり。その位に非ざるを踏みて以て人と争う。二は五自ら応じ、三は己を犯すに非ず。三を攻めて二を求むるは、咎めてこれに倣うものであり、義に違いて理を傷り、与せざる所なし。ゆえに墉に乗ずといえども克たざるなり。克たざれば則ち反り、反れば則ち吉を得るなり。克たずして乃ち反る、その吉を得るゆえんは、「困みて則に反る」者なればなり。

周易正義爻辞

正義に曰く、「その墉に乗ず」とは、その位に非ざるを踏みて人と闘争し、三と二を争いて三を攻めんと欲す。すでにこれ上体なれば、力よく顯亢す。ゆえに高き墉に乗りて三を攻めんと欲するなり。「攻むるに克たずして吉」とは、三の二を求めんと欲するは、その事すでに非なり。四またこれに倣いてその二を求め、義に違いて理を傷り、与せざる所なし。重ねて墉に乗ずといえども、三を攻むる能わざるなり。「吉」とは、すでに三を攻むる能わず、能く自ら反りて愆(あやまち)を思い、法則に従うをもって、ゆえに吉を得るなり。この爻もまた物象を仮るなり。

正義に曰く、「その墉に乗ずるは義克たざるなり」とは、克たざるの義を釈す。墉に乗じて三を攻むるに克つ能わざるゆえんの者は、その義に違い、衆の従わざる所をもってのゆえに、「義克たず」というなり。「その吉なるは困みて則に反ればなり」とは、「その吉」の義を釈す。「その吉」を得るゆえんの者は、九四はすなわち克たざるをもって困苦し、その法則に反帰す、ゆえに吉を得るなり。

一撮金爻辞

九四・四爻、中平。意気は孜孜(しし)たり、心は戚戚(せきせき)たり。平安を要せば、出入を防ぐべし。

出典