周易本義爻辞
復は芳六の反。二爻も同じ。
下卦の乾体は本より皆上に在る物、志は上進せんと欲して陰の畜むる所となる。然るに初九は乾を体として下に居り正を得、前は陰に遠く、四と正応をなすといえども自ら正を守りて畜められず。ゆえに進復自道する象がある。占う者かくのごとくなれば咎なくして吉である。
第1爻
初九:道より復る、何ぞそれ咎あらん、吉なり。
初九は剛健な資質をもって正位に就き、六四と応じつつも時機の未熟を察して自らの本道へと立ち返る吉兆を示します。伝統的な爻辞は「自らの道に復る、何ぞ其れ咎あらん、吉」と説き、無理な前進を控えて原点に留まることで災いを避けられると伝えています。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 9 小畜 — 第1爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/9/1
初九は下卦の乾の初めに位置し、上卦の六四と正応しつつ変卦として巽為風へと向かいます。伝統的な解釈では、前方に生じるわずかな障壁を敏感に察知し、あえて突き進まず本来の領分へと退く柔軟な知恵が讃えられます。無理に風潮へ抗うことなく地力を蓄え直すことが、結果として安泰をもたらします。今は手探りの冒険よりも、確立された基本手順へと立ち戻ることが賢明です。
業務や新規事業の推進において、初九は状況の機が熟していない兆候を捉えたなら速やかに本来の業務基盤へと戻るべき段階を示唆します。伝統的な観点では「自道に復る」姿勢は挫折ではなく、無用なリソースの消耗を防ぐための自律的な判断と評価されます。強引に実績を急ぐよりも、自らのコアスキルを固めることで周囲からの信頼を損なわずに済みます。焦って手を広げず、慣れ親しんだ得意分野の足場を固め直してください。
対人関係や恋愛において、この爻は関係の進展が急ぎすぎていると感じた際に、互いの心地よい距離感や初心へと意識を戻すことの大切さを表します。古典の解釈では、自己を見失わずに立ち止まることで誤解や衝突を未然に防ぐことができるとされています。背伸びをせず自然体の自分を保つことが、かえって相手との健全な調和を取り戻す契機となります。急な関係の進展を追うのではなく、穏やかな対話のリズムを取り戻しましょう。
金銭面においては、不確定な投資話や未知の拡張策に対して違和感を覚えた場合、即座に手を引いて元本や基本資産の防衛に徹する賢明さが示されます。伝統的な知見では、攻めの拡大よりも安全な領域への撤退こそが損失を防ぐ最善策とみなされます。見通しの立たない計画からは距離を置き、堅実な家計や資金管理の原則を遵守することが肝要です。投機的な動きを控えて、手元の資金計画を堅固に守る姿勢を保ちましょう。
道より復るは、その義吉なるなり。
周易本義爻辞
復は芳六の反。二爻も同じ。
下卦の乾体は本より皆上に在る物、志は上進せんと欲して陰の畜むる所となる。然るに初九は乾を体として下に居り正を得、前は陰に遠く、四と正応をなすといえども自ら正を守りて畜められず。ゆえに進復自道する象がある。占う者かくのごとくなれば咎なくして吉である。
伊川易伝爻辞
初九は陽爻にして乾体、陽は上に在る物である。また剛健の才足るをもって上進し、復た上に在る志を同じくする者と与にす。その上に進復するは乃ちその道である。ゆえに「道より復す」という。復すること既に道による、何の過咎かこれあらん。咎なくしてまた吉あり。諸爻に咎なしと言うは、かくのごとくなれば咎なきなり。ゆえに「咎なしとは善く過ちを補うなり」という。たとえ爻義が本より善なりとするも、かくのごとくならざれば咎あるの義を妨げず。初九は乃ちその道によりて行い、過咎あることなし。ゆえに「何ぞそれ咎あらん」といい、咎なきこと甚だ明らかなるなり。
伊川易伝小象伝
陽剛の才がその道によりて復する、その義は吉である。初と四は正応であり、畜の時に当たりては相畜むる者である。
周易注爻辞
乾の始めに処り、もって巽の初めに昇る。四は己の応たり、己を拒まざる者なり。陽をもって陰に昇り、その道より復し、順にして違うことなし。何の犯す咎あらん、義の吉を得るなり。
周易正義爻辞
正義に曰く、乾の始めに処りてもって巽の初めに昇るに、四は己の応たり。陽をもって陰に昇り、上に反復し、自ら己の道を用う。四は順にして違うことなし、己において咎なし。ゆえに「道より復す、何ぞそれ咎あらん、吉なり」という。
周易正義小象伝
正義に曰く、「その義吉なり」とは、陽をもって陰に昇り、剛をもって柔に応ず。その義は理において吉なるなり。