East Almanac
日本語

57. 巽為风 (巽)

第1爻

この爻が動けば に変じる 9. 风天小畜 (小畜)
初六。進退す。武人の貞に利あり。

現代解釈

初六は最下位にあって柔弱なため、進むべきか退くべきか迷いが生じやすい状態を表しています。優柔不断さを断ち切り、規律を守る武士のように強い意志で決断を下すことが事態を打開する道となります。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 57 巽 — 第1爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/57/1

易の占い

伝統的な易の解釈において、風の最底辺に位置する初六は疑念に囚われて進退に迷う象とされ、小象伝は「進退は、志疑うなり。武人の貞に利ろしとは、志治まるなり」と説きます。ここで説かれる「武人の貞」とは粗暴な武力ではなく、規律正しく迷いを断つ不退転の意志力を意味します。あれこれ思い悩むのをやめ、自ら定めた規範に厳格に従うことで迷いが晴れます。

仕事・キャリア

仕事面では、多くの意見や懸念に振り回されて決断が先送りになり、好機を逃しやすい傾向が見られます。曖昧な態度のまま周囲の顔色を窺うのではなく、明確な優先順位を設定して規律正しく職務を遂行することが重要です。一度決めた手順や期限を徹底して守り抜くことで、業務の停滞を防ぎ信用を守ることができます。

恋愛・対人

恋愛や対人関係においては、煮え切らない態度や過剰な遠慮が原因で、相手に不安や疑念を抱かせる恐れがあります。関係を前進させるか見守るかで迷ったとしても、曖昧に濁さず自らの誠実な意思を率直に示すことが求められます。はっきりとした明確な姿勢を示すことが、互いの心の距離を縮め確かな信頼へと導きます。

金運

金銭面では、周囲の雑音や噂に惑わされて投資や収支の判断がブレやすく、それが損失の引き金となり得ます。古くからの教えは、厳格な自制心を持ち、あらかじめ定めた予算や運用のルールを鉄の意志で遵守することを推奨しています。迷いが生じたときこそ自己規律を徹底し、感情に流されない行動を保つことが資産を守る鍵となります。

参考資料

原文

小象伝

「進退す」とは、志疑うなり。「武人の貞に利あり」とは、志治まるなり。

古典注釈

周易本義爻辞

初は陰を以て下に居り、巽の主たり。卑巽の過ぐるが故に進退果敢ならざるの象と為す。もし武人の貞を以てこれに処らば、則ちその及ばざる所を救いて宜しきを得る有らん。

伊川易伝爻辞

六は陰柔を以て卑巽に居りて中ならず、最下に処りて剛に承じ、卑巽に過ぐる者なり。陰柔の人は卑巽太だ過ぐれば、則ち志意恐畏して安んぜず、或いは進み或いは退きて従う所を知らず。その利ろしき所は武人の貞に在り。もし能く武人の剛貞の志を用うれば則ち宜しきと為す。勉めて剛貞を為せば、則ち過卑恐畏の失無からん。

伊川易伝小象伝

進退して安んずる所を知らざる者は、その志疑懼するなり。武人の剛貞を用いて以てその志を立つるに利ろしければ、則ちその志治まるなり。治とは修立を謂うなり。

周易注爻辞

令の初めに処り、未だ能く令に服せざる者なり。故に進退するなり。命を成し邪を斉うるには、武人より善きは莫し。故に「武人の貞に利ろし」として以てこれを整うるなり。

周易注小象伝

巽順の志、進退疑懼す。

周易正義爻辞

正義に曰く、初六は令の初めに処り、法いまだ宣かならず、柔巽を体として自ら決すること能わず、心に進退を懐き、未だ能く令に従わざる者なり。命を成し邪を斉うるには威武より善きは莫し。既に能く令に従うこと能わざれば、則ち宜しく武人の正を用いて以てこれを整斉すべし。故に「進退す、武人の貞に利ろし」というなり。

周易正義小象伝

正義に曰く、「志疑う」とは、これに従わんと欲すれば則ち未だその令に明らかならず、従わざらんと欲すれば則ち罪の己に及ぶを懼る。志意疑いを懐く、進退する所以なり。正義に曰く、「志治まるなり」とは、武は令を行うの宜しきに非ざるも、武人に利ろしと言う者は、志は人を治に従わしむるに在り、故に「武人に利ろし」という。『山水蒙』初六の『象』に「用て人を刑するに利ろし、以て法を正すなり」というが猶ごときなり。

出典