周易本義爻辞
取は七具の反。
六三は陰柔不中不正、女の金夫を見てその身を有(たも)つ能わざるの象なり。占う者これに遇わば、則ちその女を取るに必ずかくの如き人を得て利する所無からん。金夫とは蓋し金を以て己に賂してこれを挑(いど)む、魯の秋胡の為すがごとき者なり。
第3爻
六三。女を娶るに用うる勿れ。金夫を見て躬を有たず、利する所なし。
六三は険の極みにあって九二に乗り、外見の華やかさや目先の富に目がくらんで自己を見失う危うさを表します。伝統的な解釈では、節度と尊厳を欠いた盲目的な追従を厳しく戒めています。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 4 蒙 — 第3爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/4/3
不中不正の陰柔でありながら剛爻の上に乗る六三は、欲望に流されて主体性を損ないやすい状態を映し出します。爻辞が富裕な者に惹かれて身を保てない姿を戒めるように、外的な誘惑に囚われると歩みは不調和に陥ります。目先の華やかさに惑わされず、自らの芯と良識を取り戻すことが肝要です。
職場において、権力への追従や安易な近道に飛びつくことは、自身の信頼とキャリアを大きく損なう要因となります。小象伝が「行い順ならず」と指摘するように、規範や実力を伴わない便宜的な迎合は長続きしません。表面的な甘い話に流されず、自らの本分と倫理観を堅持することが足元を守る鍵となります。
爻辞の「女を取るに用うる勿れ」という戒めは、外見や社会的地位だけに惹かれて主体性を明け渡してしまう関係性への警告です。対等な敬意を欠き、打算や虚栄心から始まる結びつきは、結果として自分自身を疲弊させます。相手の条件に眩惑されず、自立した人格と尊厳を保つことが健全な愛の前提です。
誇大な利回りや華美な儲け話に心を奪われ、安易に資金を投じるリスクが高まりやすい警戒の時です。蠱卦への変爻は、見過ごされた綻びや不透明な契約によって資産が蝕まれる危険を示唆しています。甘い誘惑には一歩引き、冷静にリスクを見極めて軽挙妄動を避ける姿勢が身を守ります。
女を娶るに用うる勿れとは、行い順ならざるなり。
周易本義爻辞
取は七具の反。
六三は陰柔不中不正、女の金夫を見てその身を有(たも)つ能わざるの象なり。占う者これに遇わば、則ちその女を取るに必ずかくの如き人を得て利する所無からん。金夫とは蓋し金を以て己に賂してこれを挑(いど)む、魯の秋胡の為すがごとき者なり。
周易本義小象伝
順は当に慎と作すべし。蓋し順慎は古字通用す。荀子に「順墨」を「慎墨」と作す。且つ「行い慎まざる」は経の意において尤も親切なり。今当に従うべし。
伊川易伝爻辞
三は陰柔を以て蒙闇に処り、不中不正、女の妄動する者なり。正応は上に在りて遠く従う能わず。近く九二の群蒙の帰する所と為り、時の盛んなるを得るを見る。故にその正応を捨ててこれに従うは、是れ女の金夫を見るなり。女の人に従うは当に正礼に由るべきに、乃ち人の多金なるを見て説(よろこ)びてこれに従い、その身を保有する能わざる者なり。往くとして利ろしき所無からん。
伊川易伝小象伝
女のかくの如きはその行い邪僻にして順ならず、取るべからざるなり。
周易注爻辞
童蒙の時、陰は陽に求め、晦は明に求め、各々その昧を発せんことを求むる者なり。六三は下卦の上に在り、上九は上卦の上に在り、男女の義なり。上は三を求めずして三は上を求む、女の先ず男を求むる者なり。女の体たる、行いを正しくして以て命を待つ者なり。剛夫を見てこれを求む、故に「躬を有たず」と曰うなり。これを女に施せば行い順ならざるに在り、故に「用いて女を取る勿かれ」にして「利ろしき所無し」。
周易正義爻辞
「六三」より「利ろしき所無し」に至るまで。
正義に曰く、「用いて女を取る勿かれ」とは、女とは六三を謂う、この六三の女を取るに用いる勿かれと言うなり。須(もち)いざる所以は、此れ童蒙の世にして陰陽に求め、是れ女が男を求むるの時なればなり。「金夫を見る」とは、上九がその剛陽なるを以て「金夫」と称すを謂う。此の六三の女、自ら往きて「金夫」を見んと求む。女の礼たるや、行いを正しくして命を待ちて嫁す。今先ず夫に求むるは、是れ女として自らその躬を保ち貞信を固守する能わずして、乃ち礼に非ずして動く。行い既に順ならず、若しこれを取らんと欲せば、利益する所無し、故に「躬を有たず、利ろしき所無し」と云うなり。
周易正義小象伝
正義に曰く、「用いて女を取る勿かれ」の義を釈す。此の女を取るに用いる勿き所以の者は、女の行い順ならざるを以ての故なり。
一撮金爻辞
六三、三爻、下の下:女を娶るも利する所無く、花間また秋に及ぶ。厳霜まさに薦(しき)りに至らんとす、歩を退きて留まり存するなかれ。