周易本義卦辞
先は息薦の反、後は胡豆の反。
蠱は壊れ極まりて事有るなり。其の卦は艮剛上に居り巽柔下に居る。上下交わらず、下は卑巽にして上は苟も止まる。故に其の卦を蠱と為す。或いは曰く、剛上り柔下るは、卦変の賁自り来たる者にして初上り二下り、井自り来たる者にして五上り上下り、既済自り来たる者は之を兼ぬ、亦た剛上りて柔下るなり。皆蠱と為る所以なり。蠱は壊れの極にして、乱は当に復た治まるべし。故に其の占は元亨にして大川を渉るに利ろしと為す。甲は日の始にして事の端なり。甲に先立つこと三日は辛なり、甲に後るること三日は丁なり。前事は中を過ぎて将に壊れんとすれば、則ち自ら新にして以て後事の端と為す可く、大壊に至らしめず。後事は方に始まりて尚お新なり、然れども更に当に其の丁寧の意を致し、以て其の前事の失を鑑みて、速やかに壊るるに至らしめざるべし。聖人の戒め深きなり。