East Almanac
日本語

36. 地火明夷 (明夷)

第5爻

この爻が動けば に変じる 63. 水火既濟 (既济)
六五:箕子の明夷なり、貞に利ろし。

現代解釈

過酷な状況や制約の下で才能を隠し、内なる正しさと本質を守り抜く姿勢を示す爻です。目立つ行動を控え、謙虚に誠実さを保ち続けることで、困難な時期を安全に乗り切ることができます。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 36 明夷 — 第5爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/36/5

易の占い

伝統的な解釈において六五は、過酷な圧政下で狂人を装いながらも信念を保ち続けた箕子の故事に例えられます。『小象伝』が説くように、外見上は身を低くしていても、内にある知性の灯は決して消えることがありません。焦らず足元を固めて時を待つ姿勢が、好転への道を拓く助けとなる傾向があります。今は才気を誇示せず、目立たない形で内なる芯を静かに保つことが賢明です。

仕事・キャリア

職場の人間関係や組織の方針が厳しく、自己主張が裏目に出やすい環境に置かれている可能性があります。伝統的な見立てでは、あえて目立たず従順な態度を取りながら、水面下で着実に職務と実力を磨く処世術が推奨されます。表立った対立や権力争いから距離を置き、淡々と己の務めを果たすことが将来の足がかりになります。

恋愛・対人

周囲の干渉や誤解など、外部からの圧力によって関係に緊張が生じやすい局面です。無理に自己弁護したり白黒をつけようとしたりすると摩擦が深まるため、今は温和な態度で相手を受け止めることが求められます。表面的な波風に動じず、互いへの信頼と誠実さを静かに守り抜くことが大切です。

金運

財政面では守りを徹底すべき時期であり、積極的な拡大や目立つ消費は避けるのが賢明です。伝統的な知見では、資産状況を周囲に誇示せず、手元の流動性を地道に維持する防衛策が適しているとされます。今は目先の利益に惑わされず、着実に蓄えを守ることに集中してください。

参考資料

原文

小象伝

「箕子の貞」は、明息むべからざるなり。

古典注釈

周易本義爻辞

至暗の地に居り、至暗の君に近づきて、能く其の志を正しくするは箕子の象なり。貞の至りなり。占う者を戒むるに利貞を以てす。

伊川易伝爻辞

五は君位たり、乃ち常なり。然れども易の義を取るや変動時に随う。上六は坤の上に処りて明夷の極たり、陰暗にして明を傷るの極なる者なり。五は切にこれに近し。聖人因りて五を以て至暗の人に切近する者となし、以てこれに処るの義を見(あらわ)す。故に専ら君位を以て言わざるなり。上六は陰暗にして明を傷るの極、故に明夷の主と為す。五は明を傷るの主に切近す、若し其の明を顕さば則ち傷害を見ること必せり。故に当に箕子の自ら晦蔵するが如くすべく、則ち以て難を免るべし。箕子は商の旧臣にして同姓の親なり、紂に切近すと言いつべし。若し自ら其の明を晦まさざれば禍を被ること必すべし。故に佯狂して奴と為り、以て害を免る。其の明を晦蔵すと雖も内其の正を守る、所謂「内難にして能く其の志を正しくす」、仁と明と謂う所以なり。箕子の若きは貞と謂いつべし。五の陰柔なるを以て故に之が戒めを為して「利貞」と云うは、宜しく箕子の貞固の如くあるべきを謂うなり。若し君道を以て言えば義も亦た是の如し。人君にも当に含晦すべきの時有り、亦た外其の明を晦まし内其の志を正しくするなり。

伊川易伝小象伝

箕子は晦蔵して其の貞固を失わず、患難に遭うと雖も其の明自ら存し、滅息すべからざるなり。若し禍患に逼(せま)られて遂に其の守る所を失わば、則ち是れ其の明を亡ぼして乃ち滅息するなり。古の人、揚雄の若き者是れなり。

周易注爻辞

最も晦に近く、難と比(ひ)を為す、険これより甚だしきは莫し。而るに斯の中に在りて、猶お闇も没すること能わず、明も息(き)ゆべからず、正にして危うきを憂えず、故に「貞に利あり」とするなり。

周易正義爻辞

正義に曰く、「箕子の明夷」とは、六五は最も暗君に比(ちか)づき、箕子の殷紂に近きに似たり、故に「箕子の明夷」と曰うなり。「利貞」とは、箕子は志を執りて回(めぐ)らさず、「闇も没すること能わず、明も息ゆべからず、正にして危うきを憂えず」、故に「利貞」と曰うなり。

周易正義小象伝

正義に曰く、「明息(き)ゆべからざるなり」とは、息は滅なり。象に「明滅すべからず」と称する者は、箕子能く其の貞を保ち、卒(つい)に身を全うして以て武王の師と為るを明らかにするなり。

一撮金爻辞

六五・五爻(下下):重関深く鎖閉す、謹慎して提防を要す。小節戒むるを知らざれば、因循して大殃と成る。

出典