East Almanac
日本語

32. 雷风恒 (恒)

第1爻

この爻が動けば に変じる 34. 雷天大壯 (大壮)
初六:深く恆にす。貞なれども凶、利ろしき攸なし。

現代解釈

初六は恒の卦の始まりにあって、基礎が定まる前から過度に深い永続性を急ぎ求めてしまう危うさを示しています。伝統的な解釈では「始めにして深きを求む」とされ、足元が固まらぬうちに結果を急げば逆効果を招くと戒められます。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 32 恒 — 第1爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/32/1

易の占い

易占の構造において初六は最下位の陰爻であり、本来は順を追って漸進すべき段階で焦って深入りしすぎる傾向を表します。爻辞が「浚恒、貞凶」と告げるように、初期段階で無理に恒常性を確立しようとする執着はかえって破綻を呼びます。端的に言えば、土台作りの段階で先を急ぎすぎず、まずは足元を固めることが賢明です。

仕事・キャリア

新しい職場やプロジェクトに着手した直後に、過大な成果や権限を焦って求めると実力との乖離が生じやすくなります。周囲からの信頼関係が築かれていない段階で大きな公約を掲げることは、自らを窮地に追い込む原因となります。端的に言えば、背伸びをして大きな成果を急ぐより、任された基本的な業務を丁寧に積み重ねましょう。

恋愛・対人

交際が始まったばかりの段階で性急に将来の確約を迫ったり、過度な親密さを求めたりすると関係に歪みが生じます。相手への理解が深まる前に重い期待を押し付ける行為は、自然な好意の芽を摘んでしまうことになりかねません。端的に言えば、最初から永遠の約束を求めず、時間をかけて穏やかに距離を縮めることが大切です。

金運

長期的な高利回りという言葉に惹かれ、資金の流動性を無視して長期拘束の案件に飛びつくのはリスクを伴います。之卦の大壮は勢い余って突進することへの慎重さを促しており、無理な長期固定は柔軟性を損ないます。端的に言えば、目先の見栄えに惑わされず、手元の備えと確実性を優先するのが無難です。

参考資料

原文

小象伝

深く恆にするの凶は、始めにして深きを求むるなり。

古典注釈

周易本義爻辞

初六と九四が正応であるのは理の常である。然れども初六は下に居り初に在るため、未だ深く求めるところがあってはならない。九四は震体にして陽性であり、上りて下らず、また九二・九三に隔てられて初六に応ずる意は常に異なっている。初六は柔暗にして時勢をはかることができず、また陰をもって巽の下に居り巽の主となり、その性質は入ることを務めとするゆえに、深く常理をもってこれを求める。これが「浚恒(つねをもとむることふかし)」の象である。占う者のかくのごとくであれば、貞といえどもまた凶にして利するところはないのである。

伊川易伝爻辞

初六は下に居り、九四が正応である。柔暗の人は常を守ることはできても時勢をはかることができない。九四は震体にして陽性であり、剛をもって高きに居り、志は上りて下らず、また九二・九三に隔てられて初六に応ずる志は常に異なっている。しかるに初六は深く求め望む。これは常を知りて変を知らざる者である。浚はこれを深くすることである。浚恒とは恒を求めることの深きをいう。常を守りて時勢をはからず、上への求め望むことが深く、これを堅固に守るは凶の道である。常を泥(なず)むことかくのごとくであれば、往くとして利あらざるはない。世において旧知に責め望んで悔咎を招く者は、みな浚恒の者である。志がすでに上に深く求めるようでは、これ恒にその処に安んずることができない者である。柔微にして恒にその処に安んずることができなければ、これもまた凶を招く道である。およそ卦の初めと終わりは、浅きと深き、微なると盛んなるの地である。下に在りて深きを求めるは、また時を知らざる者である。

伊川易伝小象伝

恒の始めに居りながら上への求め望むことが深いのは、常を知りて時勢をはかることを知らざることの甚だしき者である。凶たる所以は、陰暗にして恒の宜しきを得ないからである。

周易注爻辞

恒の初めに処し、もっとも卦の底に処して、始めにして深きを求める者である。深きを求めて底を窮め、物に余蘊なからしめることは、次第にここに至るとしても物はなお堪えられない。いわんや始めにして深きを求める者をや。これをもって恒と為せば、正を凶とし徳を害し、施すとして利あらざるはない。

周易正義爻辞

「初六、浚恒、貞凶、攸往利なし」。

正義に曰く、浚は深である。もっとも卦の底に処するゆえに「深」という。深恒とは、深きをもって恒とするのがこれである。これを仁義に施せば深きを厭わないが、これを正しさに施せば物の情を求めることが過度に深くなり、これは正を凶とし徳を害し、施すとして利あらず。ゆえに「浚恒貞凶、攸往利なし」という。

注の「恒の初めに処し」から「徳を害し施すとして利なきなり」まで。

正義に曰く、卦の初めに処するゆえに始という。もっとも下に在るゆえに深という。凶を致す所以は、始めに在りて深きを求めることにあるのを言うのである。

一撮金爻辞

初六の初爻は下下なり。深潭の月、明鏡の影。一場の空にして、妄りに信を報ず。

出典