East Almanac
日本語

10. 天泽履 (履)

第2爻

この爻が動けば に変じる 25. 天雷無妄 (无妄)
九二:履む道坦坦たり、幽人貞にして吉。

現代解釈

履卦九二は「履く道坦坦たり、幽人貞にして吉」とされ、平坦で開かれた道を静かに歩む隠者のような姿勢が幸いを招く象です。世俗の喧騒に惑わされず、中庸を守る純粋さが重んじられます。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 10 履 — 第2爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/10/2

易の占い

九二は下卦の中央に位置し、剛健ながらも内なる平穏を保ち、之卦は無妄へと通じて作為のない実直な心境を示します。小象伝が「中自ら乱れざるなり」と説くように、外的な誘惑や混乱に動じることなく自律を保つことが本質です。要するに、周囲の騒がしさに流されず、自分の信じる道を淡々と歩むことで安寧が得られます。

仕事・キャリア

組織内の派閥争いや出世競争から一歩距離を置き、専門的な本分に集中することで平穏な地歩を固められる局面です。伝統的な処世の知恵では、目先の権力争いに加担せず中立を守る人材こそが、長期的に確固たる信頼を勝ち取るとされます。平たく言えば、職場のゴシップや不要な競争を避け、目の前の業務を誠実にこなすことが最善の道です。

恋愛・対人

派手な演出や他者への見栄を必要とせず、二人だけの静かで穏やかな日常を大切に育むことが適しています。古典的な関係論では、外聞にとらわれず素朴な時間を共有し合える関係こそが、深い絆を生み出すと教えられます。一言で言えば、周囲と比較せず、飾らないありのままの時間を共に過ごすことが長続きの秘訣です。

金運

投機的な話や不透明な儲け話には手を出さず、堅実で透明性の高い金銭管理を維持することが適しています。伝統的な財政の教えでも、分に安んじて正道を守る姿勢が、予期せぬ損失から資産を守るとされています。端的に言えば、甘い話に惑わされず、無理のない着実な収支を守ることが安定につながります。

参考資料

原文

小象伝

幽人貞にして吉とは、中にして自ら乱れざるなり。

古典注釈

周易本義爻辞

剛中にして下にあり、上に応なし。ゆえに履道坦坦にして幽独守貞の象となる。幽人が履道を行いてその占いに遇えば、貞にして吉である。

伊川易伝爻辞

九二は柔に居り寛裕にして中を得ている。その履むところは坦坦として平易の道である。履むところ平易の道を得たりといえども、また必ず幽静安恬の人にしてこれに処すれば、貞固にして吉となることができる。九二は陽にして志が上進するゆえに、幽人の戒めがあるのである。

伊川易伝小象伝

履道は安静にあり、その中が恬正であれば履むところ安裕となる。中がもし躁動すれば、どうしてその履むところに安んずることができようか。ゆえに必ず幽人にしてよく堅固で吉となる。蓋しその心中が安静にして、利欲をもって自ら乱さないからである。

周易注爻辞

履道は謙を尚び、盈ちに処するを喜ばず、務めは誠を致すにあり、外飾の者をにくむ。しかるに二は陽をもって陰に処し、謙に履む。内に居りて中を履み、隠も顕も同じである。履道の美、ここに於いて盛んなりとなす。ゆえに「履道坦坦たり」として険厄なし。幽に在りて貞なれば、宜しく吉なるべし。

周易正義爻辞

「九二」から「幽人貞吉」までについて。

正義に曰く、「履道坦坦たり」とは、坦坦は平易の貌である。九二は陽をもって陰に処し、謙退を履む。己れ能く謙退すれば、ゆえに「履道坦坦たり」とは、平易にして険難なきことである。「幽人貞吉」とは、すでに険難なければ、ゆえに幽隠にある人にして正を守り吉を得る。

注の「履道尚謙」から「宜其吉」までについて。

正義に曰く、「履道尚謙」とは、履践の道は謙退を貴び尚び、然るのちに物を履むことができることを言う。「履」はまた礼であるゆえに「謙を尚ぶ」のである。「内に居りて中を履み、隠顕同じ」とは、「履道は謙を尚び」盈ちに処するを喜ばず、しかして陽をもって陰に処し謙徳を尚ぶ。「内に居りて中を履み」、信をもって道となし、外に居るを栄となさず、内に処するを屈となさず。もし外に居るにあっても、またよく中を履みて謙退し、隠と顕と心においてひとし。ゆえに「隠顕同じ」と言う。「幽に在りて貞なれば、宜しく吉なるべし」とは、内卦の中に在るをもって、ゆえに「幽に在り」と言うのである。謙にして中を得るはこれ貞正である。「幽に在りて」よくこの正を行えば、ゆえに「宜しく吉なるべし」と言うのである。

周易正義小象伝

正義に曰く、「中自ら乱れず」とは、「幽人貞吉」を釈している。その中に居るをもって、危険によって自ら乱れないのである。すでに謙退幽居することができれば、何の危険自乱の事があろうか。

出典