周易本義爻辞
陽剛をもって止まるの極に居り、止まることに敦厚なる者なり。
第6爻
上九:敦く艮まる、吉。
上九は艮卦の極みに位置し、積み重ねてきた静止の徳を極めて手厚く全うする敦厚の境地を示します。伝統的な解釈では、誠実と謙虚さを保ちながら有終の美を飾ることで、大いなる吉を得るとされます。
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易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。 Page: Hexagram 52 艮 — 第6爻. 二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解: https://eastalmanac.com/ja/yijing/52/6
重畳する山の頂点にある陽爻であり、変ずれば地山謙となって剛健さが謙譲の美徳へと昇華します。小象伝に「厚きを以て終わる」とあるように、長きにわたる修養や実践が確固たる人格となって結実する成熟の時を迎えています。これまでの歩みに誇りを持ちつつも寛容な態度を保ち続けることで、穏やかで揺るぎない実りを受け取ることができます。
長期にわたる地道な努力が周囲に認められ、確固たる信望と実績として結実する段階に入っています。古典的注釈が重んじる「敦艮」の姿勢は、自らの成果を誇示せず後進や周囲を寛大に包容することの大切さを示唆しています。これまでの積み重ねに感謝し、謙虚さと落ち着きを保つことで、築いた信頼をより確かなものにできます。
時間をかけて培ってきた関係性が、深く落ち着いた信頼と安心感に満ちた段階へと到達しています。伝統の教えにある手厚い静止の象意は、表面的な刺激よりも揺るぎない思いやりと安定した日常の尊さを教えています。変わらぬ誠意と穏やかな包容力で相手に寄り添うことが、長く続く安らぎの基盤となります。
短期的な利益追求を控え、着実に蓄積してきた資産や経済基盤がその堅実さを発揮する時です。伝統的な易理では、手厚く守りを固めて完結させる姿勢こそが将来の不確実性から身を守る最善の道と見なされます。手堅い管理と控えめな姿勢を保ち続けることで、築き上げた安定を末長く守ることができます。
敦く艮まるの吉は、厚きを以て終うるなり。
周易本義爻辞
陽剛をもって止まるの極に居り、止まることに敦厚なる者なり。
伊川易伝爻辞
九は剛実をもって上に居り、しかもまた成艮の主として艮の終わりに在れば、止まること至って堅篤なる者なり。敦は篤実なり。止まるの極に居るがゆえに、過ぎずして敦となす。人の止まるは久しく終うるにおいて難し。ゆえに節あるいは晩に移り、守あるいは終わりに失い、事あるいは久しくして廃す。人の同じく患うる所なり。上九はよく終わりに敦厚にして止まるの道至善なり。吉なる所以なり。六爻の徳、ただこれのみを吉となす。
伊川易伝小象伝
天下の事、ただこれを終守するを難しとなす。よく止まるに敦くして終わり有る者なり。上の吉なるは、そのよく終わりに厚きをもってなり。
周易注爻辞
止まるの極に居り、極まりて止まる者なり。敦重にして上に在り、非妄に陥らず。その「吉」なるべきは宜しきなり。
周易正義爻辞
正義に曰く、敦は厚なり。上九は艮の極に居り、極まりて止まる者なり。上に在りてよく敦厚を用いて自ら止まり、非妄に陥らず、その吉なるは宜しきなり。ゆえに「敦艮吉」と言うなり。
周易正義小象伝
正義に曰く、「厚きをもって終わる」とは、上九はよく敦厚をもって自ら終うるを言う。ゆえに「吉」を獲得するなり。
一撮金爻辞
上九の六爻は上上なり。宝鏡に塵の染まるなく、金貂はすでに剪裁せり。また天意の合に逢い、終に塵埃に染まらず。