East Almanac
日本語

52. 艮為山 (艮)

第3爻

この爻が動けば に変じる 23. 山地剝 (剥)
九三:其の限に艮まり、其の夤を裂く。厲うして心を閽す。

現代解釈

九三は上下の卦の境目に位置し、腰を強引に静止させようとして背筋を痛め、激しい不安に苛まれる象です。自然な流れに逆らって極端に頑なな態度を取ることの危険性を厳しく警告しています。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 52 艮 — 第3爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/52/3

易の占い

剛にして下卦の極みにあり山地剥へと変じるこの爻は、不自然で硬直した静止がもたらす破綻を象徴します。伝統的な解釈では、無理やり背骨を断ち切るように動きを封じれば、血肉が裂けるような内面的な苦悶を生むとされています。融通を利かせずに意地を張り続けると、自他ともに深い傷を負うことになります。

仕事・キャリア

業務の停滞や方針転換に直面した際、妥協を拒んで強硬な姿勢を貫くと、組織内の亀裂を深めて孤立する恐れがあります。小象伝が「危うくして心を薫ず」と述べる通り、杓子定規な原則主義は心身を疲弊させる元凶となります。一歩も引かない対立を避け、柔軟な対話を通じて現実的な着地点を探ることが重要です。

恋愛・対人

意見の不一致に対し、頑なな沈黙や一方的な関係遮断で応じると、パートナーとの絆に決定的な亀裂を生じさせます。背筋が裂けるという古典の描写は、過度な防衛心や意固地な態度が招く深い心の傷を表しています。感情的な壁を築いて相手を拒絶するのではなく、意地を手放して歩み寄る姿勢が求められます。

金運

資金繰りや計画の見直しにおいて、無理な凍結や極端な我慢策に固執すると、流動性が完全に断たれる恐れがあります。伝統的な易の教えは、現状への頑迷な執着が二次的な負担を引き起こすリスクを強く指摘しています。損失を意地で抱え込まず、現実的な見直しを行って柔軟に対応することが肝要です。

参考資料

原文

小象伝

其の限に艮まるとは、危うくして心を薫がすなり。

古典注釈

周易本義爻辞

「夤」は引と真の反切。

限とは身の上下の際にして、すなわち腰胯である。夤とは膂(背骨)である。腓に止まれば進まざるのみである。九三は過ぐれば則ち中ならず、限の処に当たりて其の限に艮まれば、屈伸することを得ずして上下判隔し、その夤を列(裂)くがごとし。危厲にして心を薫き、不安の甚だしきなり。陰をもって陰に居り、時に止まりて止まるがゆえに、その身に艮まるの象となし、占いて咎なきを得るなり。

伊川易伝爻辞

限とは分隔である。上下の際を謂う。九三は剛をもって剛に居りて中ならず、成艮の主となりて止の極を決する者である。己は下体の上に在りて上下の限を隔て、みな止の義となす。ゆえに「其の限に艮まる」となす。これ確乎として止まりて復た進退すべからざる者である。人身においてはその夤を列くがごとし。夤とは膂である。上下の際である。その夤を列絶すれば上下相い従属せず。下に止まることの堅きを言うのである。止の道は宜しきを得るを貴ぶ。行止時に従う能わずして一に定まり、その堅強このごときであれば、世に処して乖戻し、物と睽絶してその危うきこと甚だし。人の一隅に固止して挙世これと宜しき者なきときは、艱蹇忿畏してその中を焚撓す。あに安裕の理があろうか。「厲、心を薫く」とは、不安の勢いがその中を薫爍することを言うのである。

象に曰く、「其の限に艮まる」とは、危うくして心を薫くなり。その固止して進退す能わず、危懼の慮りが常にその中心を薫爍することを謂うのである。

周易注爻辞

限とは、身の中なり。九三は両象の中間に当たる、故に「其の限に艮まる」と曰う。夤とは、中脊の肉に当たるなり。止を其の身に加え、中体を分かつ、故に「其の夤を列きて」憂危心を薫くなり。「艮」の義たる、各々其の所に止まり、上下相い与せず、中に至れば則ち列くなり。列を其の夤に加え、危うきことこれより甚だしきは莫し。危亡の憂い、乃ち其の心を薫灼するなり。止を体中に施せば、其の体分かつ。体分かたれて両主となれば、大器喪わる。

周易正義爻辞

「九三、其の限に艮まりて」から「厲、心を薫く」に至るまで。

正義に曰く、限とは身の中、人の帯の処である。三は両象の中間に当たるゆえに限と言う。止を限に施すゆえに「其の限に艮まる」と言うのである。夤とは中脊の肉である。薫とは焼灼である。すでに止を身の中に加えれば、上下通ぜざるの義であり、その夤を分列することである。夤がすでに分列すれば身はまさに喪亡すべし。ゆえに憂危の切なること、その心を薫灼するのである。然らば君臣が共治するに大体は身のごとく、大体通ぜざれば君臣接せず、君臣接せざれば上下心を離す。夤を列けば身は亡び、心を離せば国は喪わる。ゆえに「其の夤を列き、厲、心を薫く」と言うのである。

注の「体分かたれて両主となり、大器喪わる」について。

正義に曰く、「体分かたれて両主となり大器喪わる」とは、大器とは国と身とを言うのである。この爻もまた止を施してその所を得ざるを明らかにするものである。

出典