East Almanac
日本語

51. 震為雷 (震)

第2爻

この爻が動けば に変じる 54. 雷泽歸妹 (归妹)
六二:震来たりて厲うし。億か貝を喪いて九陵に躋る。逐う勿れ、七日にして得ん。

現代解釈

六二は陰位にあって中正を得ていますが、初九の強い剛勢の上に乗るため、激しい揺れによる一時的な損失を受けやすい位置にあります。伝統的な易学では、失ったものを無理に追わず高台へ避難することで、時が満ちれば自然と本来のものが戻ると捉えます。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 51 震 — 第2爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/51/2

易の占い

本爻は中正を保ちつつも変卦は帰妹へと向かい、圧倒的な勢力に対して正面から抗うことの不利を示しています。伝統的な解釈では、財貨を失っても深追いせず高い丘に登って身を守れば、周期が一巡した後に取り戻せると説かれます。眼前の損失に狼狽して無謀な反撃に出るのではなく、安全な場所で態勢を整える姿勢が肝要です。嵐の中では一時的に退避して力を蓄えることで、本来の利益や立場は自然と回復に向かいます。

仕事・キャリア

組織の再編や強力な方針転換により、担当業務の一時的な縮小や既得権益の後退を余儀なくされる可能性があります。ここで強硬な抵抗や焦った挽回を試みると無駄な摩擦を招くため、一歩引いて状況を冷静に俯瞰することが賢明です。事態の波が収まるのを待てば、あなたの実力と存在感は再び正当に評価されるようになります。職場の混乱期には無理に自己主張をせず、安全圏で実力を温存することが再起の鍵となります。

恋愛・対人

環境の急激な変化やすれ違いから、一時的に距離ができたり関係がぎくしゃくしたりしやすい局面です。古典の知恵では、不安から相手を無理に追い詰めたり弁明を迫ったりせず、静かに時間を置くことが推奨されます。互いに冷却期間を設けることで感情の波立ちが治まり、自然な信頼関係が戻ってきます。ぎくしゃくした時はあえて深追いせず、相手に十分な時間と余白を与えることが修復への近道です。

金運

市場の急変動や想定外の出費により、一時的な含み損や手元資金の減少が生じやすい配置です。伝統的な指針では、失った分を取り返そうと焦って追撃買いやリスクの高い取引に走ることを強く戒めています。防衛的な姿勢を保ちつつ生活防衛資金を守り抜くことで、経済循環が一巡した後に安定を取り戻せます。相場の乱高下では慌てて損失を埋めようとせず、手元資金を守って市場が落ち着くのを待つのが最善です。

参考資料

原文

小象伝

震来たりて厲うしとは、剛に乗ずればなり。

古典注釈

周易本義小象伝

蘇蘇とは緩散自失の状である。陰をもって陽に居り、震の時に当たりて正しきに居らず、ここをもってこのごとし。占う者、もし懼れによりてよく行い、その不正を去れば、もって眚なかるべし。

伊川易伝爻辞

六二は中に居り正を得て、善く震に処する者である。しかるに初九の剛に乗ずる。九は震の主であり、震の剛が動きて上に奮うとき、誰がよくこれを禦ごうか。厲とは猛であり危である。かの来るや已に猛ければ、己の処する所は危うい。「億」とは度である。「貝」とは所有の資財である。「躋」とは升るである。「九陵」とは陵の高きことである。「逐」とは往きて追うことである。震の来たるの厲きを以て、当たる能わずして必ずその所有を喪うべしと度り、至高に升りてこれを避けるのである。九とは重畳たる岡陵の重なり高きの至りを言う。九重の多きことであり、九天・九地のごときである。「逐う勿れ、七日にして得ん」とは、六二の貴ぶところは中正である。震懼の来たるに遇い、勢いを量り遜避すといえども、まさにその中正を守りて自失することなかるべし。必ず喪わんとこれを億(はか)るがゆえに、遠く避けて自ら守り、過ぐればその常に復する。これ追うことなくて自ずから得るのである。逐うとは物に即くことである。己をもって物に即けばその守りを失う。ゆえに逐う勿れと戒め、遠く避けて自ら守るは震に処するの大方である。六二のごときは危懼に当たりて善く処する者である。卦位には六あり、七はすなわち更始である。事は已に終わり、時は已に改まる。その守りを失わなければ、一時はその来たるを禦ぐ能わずとも、時過ぎ事已めばその常に復する。ゆえに「七日にして得ん」と言うのである。

伊川易伝小象伝

震に当たりて剛に乗ず。ここをもって彼れは厲くして己は危うし。震剛の来たるや、それ禦ぐべけんや。

周易注爻辞

「震」の義たる、怠懈を威駭し、惰慢を粛整する者なり。初九はその任を幹とし、六二はこれに乗ず。「震来たる」ときは則ち危うく、その資貨を喪い、その処する所を亡う。故に「震来たりて厲し、億(はか)るに貝を喪わん」と曰う。億は辞なり。貝は資貨・糧用の属なり。逆を犯して戮を受け、応なくして行けば、行くに行き暮れて舎る所なし。威厳大いに行われ、物としてこれを納るる者なく、糧なくして走る。復た陵険を超越すといえども、必ず窮匱に困しみ、七日を過ぎず。故に「逐う勿れ、七日にして得ん」と曰うなり。

周易正義爻辞

「六二、震来たりて厲し、億るに」から「逐う勿れ、七日にして得ん」に至るまで。

正義に曰く、「震来たりて厲し、億るに貝を喪わん」とは、「億は辞なり。貝は資貨糧用の属なり」。震の用たる、もと惰慢を威するものなり。初九は剛をもって下に処し、震を聞きて懼れ、恐れて福を致すは、すなわち徳ある人なり。六二は陰賤の体をもって、剛陽を敬いその得あるを尊ぶこと能わず、かえってこれに乗ず。これ尊を傲り貴を陵ぎ、天の誅するところとなるなり。震来たるや危亡ありてその資貨を喪う。故に「震来たりて厲し、億るに貝を喪わん」と言うなり。「九陵に躋る、逐う勿れ、七日にして得ん」とは、躋は升なり。「逆を犯して戮を受け、応なくして行けば、行くに行き暮れて舎る所なし。威厳大いに行われ、物としてこれを納るる者なし」。すでに資貨を喪い、「糧なくして走り、復た陵険を超越すといえども、必ず窮匱に困しみ、七日を過ぎず」、有司の獲るところとなる。故に「九陵に躋る、逐う勿れ、七日にして得ん」と言うのである。

周易正義小象伝

正義に曰く、「剛に乗ずるなり」とは、ただ剛陽に乗ずるがために、逆を犯して戮を受ける所以である。

一撮金爻辞

六二、二爻・下下:蹤もなく跡もなく、遠近ついに尋ね難し。旱海に舟を行るなかれ、何ぞ労して空しく力を著けん。

出典