East Almanac
日本語

33. 天山遁 (遁)

第4爻

この爻が動けば に変じる 53. 风山漸 (渐)
九四:好みて遯る。君子は吉、小人は否ず。

現代解釈

上卦に進んだ九四は、親しみや愛着がある対象から理性的に身を引き、見事に引き際をわきまえる立場です。伝統的な易学では「好遯」と称され、私情を克服して潔く退く君子の道として高く評価されています。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 33 遁 — 第4爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/33/4

易の占い

九四は初六と応じる情を持ちながらも、乾の剛健さをもって自ら私欲を断ち、大局を見据えて身を引くことができます。『象伝』にある「君子は好遯し、小人は否なり」とは、未練を手放せる者こそが品格と吉運を保てることを示しています。要するに、愛着や既得権益に固執せず、自らの意志でスマートに一歩退くことが最善の道を開きます。

仕事・キャリア

これまでの実績や居心地の良いポジションに満足しきることなく、潮時を察知して自発的に次の一歩を踏み出せる時です。執着心が強い人は現状維持にすがりついて機会を失いますが、大局観を持つ人は余力があるうちに美しい転身を果たせます。一言で言えば、今の地位や快適さに安住せず、余力を持って次のステージへ自ら移行することが評価を高めます。

恋愛・対人

感情的な執着や依存関係を客観的に見つめ直し、互いの自立のために節度ある距離感を選ぶ成熟さが問われます。無理に関係を握りしめるよりも、相手を尊重した上で品格ある選択をすることが、結果的にお互いの尊厳を守ります。要するに、意地や甘えを手放して冷静に向き合うことが、双方にとって最も健全な結末をもたらします。

金運

相場の過熱感や一時的な利益に惑わされず、あらかじめ定めた基準に従って自発的に利確し撤退できる柔軟性が功を奏します。最後の利益まで取り尽くそうとする貪欲さを抑え、早めに安全圏へ資金を逃がすことで、資産を確実に保全できます。一言で言えば、欲張らずに程よいところで利益を確定し、冷静に手仕舞う姿勢が富を守ります。

参考資料

原文

小象伝

君子は好みて遯り、小人は否ざるなり。

古典注釈

周易本義爻辞

好は呼報の反。否は方有の反。下は初六に応じ、乾体は剛健にして、好むところありて能くこれを絶ちて以て遯るるの象なり。ただ自ら克つ君子のみ能くこれをなし、小人は能わず。ゆえに占う者は君子ならば則ち吉にして、小人は否塞がるなり。

伊川易伝爻辞

四と初とは正応たり、これ好愛する所の者なり。君子は好愛する所ありと雖も、義苟も遯るるに当たらば則ち去りて疑わず。いわゆる己に克ち礼に復り、道を以て欲を制す、ここを以て吉なり。小人は則ち義を以て処ること能わず、好む所に昵しみ、私に牽かれ、その身を陥辱するに至りて已むこと能わず。ゆえに小人に在りては則ち否なり。否は不善なり。四は乾体にして能く剛断なる者なり。聖人はその陰に処りて係わりあるを以ての故に、小人の戒めを設けて、その正を失わんことを恐るるなり。

伊川易伝小象伝

君子は好むところありと雖も能く遯れて義を失わず、小人は則ちその私意に勝つこと能わずして不善に至るなり。

周易注爻辞

外に処りて内に応あり。君子は「遯を好む」、故に能くこれを舎つ。小人は係恋す、ここを以て「否」なるなり。

周易注小象伝

音は臧否の否。

周易正義爻辞

正義に曰く、九四は外に処りて内に応あり。外に処れば即ち意遠遯を欲し、内に応ずれば則ち未だ棄舎すること能わず。好遯の君子の如きは超然として顧みず、吉を得る所以なり。小人は係恋する所あれば、即ち遯るること能わず、故に「小人は否」と曰う。

周易正義小象伝

正義に曰く、読みて「圯」と為すを嫌う、故にこれに音するなり。

一撮金爻辞

九四・四爻[上中]:一得一慮、宜しく後にして先を欲すべし。路は大通に通じ、心事安然たり。

出典