East Almanac
日本語

33. 天山遁 (遁)

第1爻

この爻が動けば に変じる 13. 天火同人 (同人)
初六:遯るるの尾なり、厲うし。往く攸有るに用うる勿れ。

現代解釈

初六は遁卦の最下位にあって退避の動きに遅れ、最後尾で危険に直面する状況を表しています。古典の教えでは「遯尾、厲、勿用有攸往」とされ、立ち遅れて不利な立場にあるときは、自ら動かずその場に留まることが難を避ける道と説かれます。

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プロンプトプレビュー
易経・四柱推命のリーディング依頼(eastalmanac.com より)。
Page: Hexagram 33 遁 — 第1爻.
二層構造で解釈してください。1)理法の根拠:卦爻の変爻や干支五行の力点と注意すべき盲点。2)実践的アドバイス:問いに対する率直な結論、動詞から始まる2〜3の具体的な行動指針と内省の要点。決定論を排し、自省と意思決定の参考にしてください。出典・詳解:
https://eastalmanac.com/ja/yijing/33/1

易の占い

下層の陰柔として山の基底に位置する初六は、逃げ遅れた最後尾にありながら退路の備えが薄く、無理に進めば傷口を広げる配置です。小象伝が「往かなければ何の災いがあろうか」と説く通り、事態を動かそうとせずその場に潜伏することが唯一の防衛策となります。一言で言えば、出遅れて不利な状況にあるときは、無理に行動せず現状維持に徹するのが賢明です。

仕事・キャリア

職場の情勢が不利に傾いている際、自身の基盤が不十分なまま性急に転職や自己主張を試みると、かえって批判の的になりかねません。今は目立った行動を控え、与えられた基本的な業務を淡々とこなしながら状況の沈静化を待つのが最も安全です。一言で言えば、十分な手札がないうちは軽はずみに動かず、現在の持ち場を静かに守りましょう。

恋愛・対人

関係のぎくしゃくした空気に対して焦りを感じても、無理に相手を問い詰めたり結論を急がせたりすると関係をさらにこじらせます。後手に回っている時に強引な手を打つと余計な反発を招くため、自身の時間を大切にしながら静かに様子を見ることが賢明です。一言で言えば、違和感を覚えても焦って問い詰めることはせず、静かに間合いを保ちましょう。

金運

市況の急変や周囲の判断に対して対応が遅れてしまった場合、慌てて売買を繰り返すと余計な資金消耗を招く恐れがあります。余分な支出を直ちに抑え、手元の生活防衛資金をしっかりと確保した上で、事態が落ち着くまで余計な操作を控えるのが手堅い姿勢です。一言で言えば、対応が遅れたときは無理に取り返そうとせず、手元の資産を守って静観してください。

参考資料

原文

小象伝

遯尾の厲うきも、往かざれば何の災いあらんや。

古典注釈

周易本義爻辞

遯れて後にあるは尾の象にして、危うきの道なり。占う者は往くところあるべからず、ただ晦処して静かに俟てば災いを免るるを得んのみ。

周易本義小象伝

勝は音升。説は吐活の反。

中順を以て自ら守れば、人能く解くこと莫し。必ず遯るるの志なり。占う者固く守るもまた当に是の如くすべし。畜は許六の反。

下に二陰に比し、まさに遯るべきにして係るところあるの象にして、疾ありて危うきの道なり。然れども臣妾を畜うを以てすれば則ち吉なり。蓋し君子の小人における、唯だ臣妾なれば則ち必ずしもその賢ならずして畜うべきのみ。ゆえにその占い此の如し。

伊川易伝爻辞

他の卦は下を以て初と為す。遯とは往きて遯るるなり。前に在る者は先ず進む、故に初は乃ち尾と為す。尾は後に在るの物なり。遯れて後に在るは及ばざる者なり。ここを以て危うきなり。初は柔を以て微に処り、既に已に後れたり、往くべからざるなり。往けば則ち危うし。微なる者は晦蔵し易し、往きて既に危うきあれば、往かざるの災いなきに若かざるなり。

伊川易伝小象伝

幾を見て先ず遯るるは固より善と為す。遯れて尾と為るは危うきの道なり。往きて既に危うきあれば、往かずして晦蔵して以て災いを免るべきに若かず。微に処るが故なり。古人の微下に処り乱世に隠れて去らざる者多し。

周易注爻辞

「遯」の義為る、内を避けて外に之く者なり。「尾」の物為る、最も体の後に在る者なり。遯の時に処り、往かずんば何の災いかあらん、しかるに「遯尾」と為るは、禍の及ぶ所なり。危うき至りて後に動かば、難を免れ難からんや。厲なれば則ち「往くところあるに用うるなかれ」となり。

周易正義爻辞

正義に曰く、「遯尾厲」とは、遯の尾と為り、最も後に在りて遯るる者なり。小人内に長ずれば、応に外に出て以てこれを避くべし、しかるに最も卦の内に在るは、これ遯るることの後れたるなり。逃遯の世には、宜しく速やかに遠ざかりて先に居るべし、しかるに「遯尾」と為るは禍の及ぶ所なり、故に「遯尾厲」と曰う。「往くところあるに用うるなかれ」とは、危厲既に至らば、則ち当に固窮し、危行言遜にして、更に往くところあるに用うるなかれ、故に「往くところあるに用うるなかれ」と曰う。

周易正義小象伝

正義に曰く、「往かずんば何の災いかあらん」とは、《象》遯の時に当たりて宜しく須らく出でて避くべきを釈す。しかるに「往くところあるに用うるなかれ」とは、既に「遯尾」と為り、出づれば必ず執らるることを見ん、往かざるに若かず。往かざれば即ち災害なし。「何災」とは、猶お災いなしと言うがごとし。何傷・何咎の義と同じきなり。

出典