周易本義卦辞
觀は官奐の反、下の大觀・以て之を観る・大象の観の字も並びに同じ。
観とは人に示すを以てして人に仰がるる所あるなり。九五は上に居り、四陰これを仰ぐ。又た内は順にして外は巽、九五は中正を以て天下に示す、観と為す所以なり。盥は将に祭らんとして手を潔むるなり。薦は酒食を奉りて以て祭るなり。顒然は尊敬の貌。其の潔清を致して軽々しく自ら用ゐざれば、則ち其の孚信中に在りて顒然として仰ぐべしと言ふ、占ふ者に当に是の如くあるべきを戒むるなり。或いは曰く、孚あり顒若たりとは、在下の者信じてこれを仰ぐを謂ふなりと。此の卦は四陰長じて二陽消し、正に八月の卦と為るも、卦を名づけ辞を繋ぐるに更に他の義を取るは、亦た陽を扶け陰を抑ふるの意なり。