周易本義卦辞
需は待つなり。乾をもって坎に遇う。乾は健、坎は険なり。剛をもって険に遇い、にわかに進みて険に陥らず、待つの義なり。孚は信の内に在る者なり。その卦の九五は坎体の中実にして陽剛中正、尊位に居るを以て孚ありて正を得るの象と為す。坎水前に在り、乾健これに臨む。まさに水を渉らんとして軽々しく進まざるの象なり。故に占う者は待つところありて信を有すること能えば、則ち光亨ならん。若しまた正を得れば則ち吉にして大川を渉るに利ろし。正固なれば利ろしからざる所無く、川を渉るは尤も能く待つを貴び、則ち速やかならんと欲して難を犯さざるなり。